2003年度「海外研修」引率 
 
 
 
2004年
2月9日(月曜日)
5:00起床。5:30朝食。6時前、TKDへ連絡、すでに大学へ向かっているようだ。TKH嬢にも連絡してくれたようで、大丈夫らしい。私も念のため、TKH嬢に電話連絡。問題なく、安心。6:00大学集合。まだ暗い、寒い。6:30荷物を積み込んで、人数確認の後、バス2台にて出発。バス2台のコースは異なるようだ。9:00前に成田空港第2ターミナルに到着。IJM先生の携帯に連絡してみると、もう1台のバスはすでに到着しているようだ。北口2番のの前に到着したが、北口1番で先に到着した学生達は待っているようだ。カートに荷物を積み込み、北口1番に向かう。荷物が分散されてバスに乗ったが、各自の乗るバスに荷物も載せた方が安心であろう。AKT嬢に連絡をしてみると、ちょうど南口に到着したようだ。北口、Yカウンターまで来るように指示し、皆、Yカウンターに向かう。しばらくしてAKT嬢が到着。時間的には問題はなかった。JTBの方の指示のもと、Yカウンターで荷物を預け、手続きを行う。ANAマイレージカードを持っている人は、JTBの方が手続きをしてくれた。弓道班の3人の学生は、マイレージカードを持っていないようなので、仮カードを発行してもらった。10:50分にB75番ゲート前に集合と言うことで、おのおの出国ゲートを通った。弓道班の学生と一緒に免税店に向かう。途中、KDDの国際テレホンカード1000円を購入。免税店では、セブンスターカスタムライト1カートンを購入。その他の品々を見ていると、マイルドセブン2カートンで、マイルドセブンの特別な時計が付いてくるらしい。時計ほしさに、2カートンを購入。免税範囲外になるのであろう。75番ゲートへ向かい、一服。搭乗手続きは40分前くらいから始まったようだ。みんなが集合するのを待ち、機内へ、12時間の長旅の始まりである。NTKに電話し、携帯の電源を切る。スポーツ新聞をもらい、機内へ、MRH先生の隣の席。11:25発 OS52便、離陸後、白ワインをもらう。お昼はポークショウガ焼きと、洋風チキンがあるらしい。ポークショウガ焼きをもらい、ビールをいただく。オーストリアのビールのようだ。4.6%?ビールはお腹が張るなあ。次はまたワインにしよう。(飲み過ぎかな?) コーヒーももらい、せっかくのほろ酔い気分が、目が覚める? またワインをもらわなければ・・(^_^)/  マイルドセブンの時計を取り出し、現地時間に合わせ、オーストリアではこれを使用することとした。「機内の様子も」と思い、弓道班3人のもとへ行き、写真を取る。少し眠くなり一寝入り。たいして眠りはしなかったが・・。ひまになったのでパソコンを取り出し、この日記を書き始めてた。古いノートパソコンなので、バッテリーが心配。案の定、どんどん電池マークが少なくなる。スチュワーデスさんに、バッテリーはないか聞いたら、調べて来てくれるとのこと。携帯的なバッテリーを期待していたが、無いようだ。後ろの席にあると言われ、後ろに移動。ここのイスは、堅いのが難であるが、広くていいなあ。飛行機の胴体の壁に電源があった。115V−400Hz 1kVAmax との表示があった。なんのこっちゃよくわからんが、日本式のコンセントにも対応しているようであるし、数種類に対応しているのであろう。スチュワーデスさんありがとう。しばらく日記を書いていると、日本人のスチュワーデスさんが「何かお飲物はいかがですか」と声をかけてくれた。「白ワ・」と頭に浮かんだものの、「結構です」と言ってしまった。そういえば・・話は飛ぶが・・、このOSは他社と共同運行しているようだ。そのようなケースも今時は多くあるのだろうなあ。この機は満席であろうか、空席は近くにはみあたらない。現地時間朝の7:30分、まだまだ先は長い。たいしたことも書きはしないいが、まったく、書くことも無くなったので、この日記もまた、後にしよう。書いている内容をみれば、如何に暇かが伺えよう(^_^)
空港に着いた。曇り雪、正式にはウィーンシュベヒャート国際空港というらしい、空港で学生の分と一緒に現金を両替した。空港には前オーストリア弓道連盟会長マーチン氏と紅葉会庶務ロベルト氏が迎えに来てくれた。ホテルに車で来てくれるとのこと。16:10空港からチャーターしたバスでホテルボウセイへ向かう。日本人の男性ガイドNSRさんがいろいろオーストリアについて情報をくれた。BANKは8:00から15:30まで営業とのこと。EXCHENG自動両替機が使わない方がよい。トラブルのあった場合にはかなり複雑な手続きを強いられる。チップは1割から1割少し。枕銭はメイドさんに1人1ユーロ程度。テーブルまたは枕の上に。スーパーは8:00頃〜19:00、一般の店は9:00〜18:00か18:30頃まで。免税手続きは付加価値税のうち10%程度免除され、1店について75ユーロ以上で免税書類をもらうとよい。TAXPAPER、TAXFREE、とお願する。水道水はアルプスより来ているので、飲用も可能であるが、日本と違い硬水のため、注意を要する。切手は1.25ユーロで葉書が出せ、4〜5日で日本に届く。聖ステファン寺院やオペラ座など、観光地。ケルトナー通りは歩行者天国。リンク通り。地下鉄・路面電車・バスは自己責任で切符を購入。片道1時間券(1.5ユーロ)や1日フリーパス(5ユーロ)などがある。電車の中で購入できる他、ホテル・タバコ屋、駅自動販売機などで購入できる。コインを準備した方がよい。青色の打刻機で日付時刻を刻印する。近日のウィーンの気温は−1〜7度程度。ホテルに到着し、チェックイン。423号室にTKD君と同室。TKH嬢、AKT嬢は隣の422号室。19:00に1階(日本式に言えば2階)のレストランで夕食。コンソメスープ、サラダ、メインはシュニッッエル&カトーフェン。教員4人でビールと赤ワイン2本を注文。明るいイタリア人風の陽気な男性がワインを選択してくれた。1600円位の夕食らしい。夕食後、両替してもらおうとフロントへ。しかし、明日にして欲しいとのこと。サービスは良く無いなあ。自動販売機で飲み物も買えない。
 
2月10日(火曜)
夜中の2時に目が覚めた。なんだか眠れない。一服してからまた床につく。6時頃起床。まだ外は暗い。野ウサギが雪の積もった駐車場で遊んでいる。7時朝食予定であるが、TKH嬢がまだ夢心地のようだ。7:15朝食に向かう。剣道班の多くはすでに朝食をとっている最中。他のお客さんも日本人・中国人がほとんど。コーヒー、パン、チーズ、ハム、卵の厚焼きみたいなもの、ヨーグルト、フルーツポンチ、マスカットをいただく。剣道班は9:00にバスでツアーに出発予定。われわれは9:15、市内へ向かう。早速不幸にも道を失い、駅が見つからぬ。犬の散歩のおばさんに、AKT嬢が勇気を振り絞り道を尋ねる・・・、不幸にもおばさんは、ドイツ語しかしゃべらない。親切にもドイツ語でかなり詳しく説明してくれた。我々がほとんど分かっていないことにかまわず、おばさんはしゃべり続ける・・・。おかげで、今いる位置だけはわかった。おばさん、どうもありがとう。かわいい犬でした。とりあえず、目的駅を変えて、前進。バスに乗ろうかとも考えたが、どこに行くのかも分からず、恐れをなして乗る勇気が出ず。ひたすら前進。概ね検討がつき、地下鉄駅に到着。次はTKH嬢の初めてのお使い。8days ticket購入が課題。自動販売機で24ユーロで販売している。100ユーロは使えない。50ユーロを入れようにも、機械が認識しない。20ユーロで試してもなかなかうまく行かない。やっとの事で8days ticketを手に出来た。今度は刻印が問題。4人分をどうやって刻印するんだ??? ちぎる? 折る? ええーい折ってしまえ!(折ったのでよかったらしい) 4度刻印し、エスカレーターで地下へ。ようやく一安心。乗ってから、行き先を考える。町の中央へ行くには・? 乗換駅を発見し、乗り換えにも成功。stepなんとか駅で降り、地上へ、いきなり素晴らしい寺院?が目の前に。AKT嬢が入ってみたいとのことで、入ることに。入る前にオペラのチケットセールスにつかまる。話を聞いたあとで断る。ところで、「学生料金の場合は・・・、子供料金の場合は・・・」と説明してくれたが、子供って誰やねん?
入った寺院は、stephandom(シュテファン寺院)であった。著名な寺院のようである。そのあとペスト撲滅の記念碑(後で知った)周辺の店など散策。もう一つの寺院教会?(オプス・デイ創立者、聖ホセマリア・エクスリバー)にも入り、中を見せてもらった。外に出てから、オペラ座へ向かおうと思っていた所、日本人のご夫婦が「日本人?」と声をかけてくれた。オペラ座の方面へ案内してくれるとのこと。ご主人は奈良の方の大学の先生らしい。奥様は上品な方で、ステキな帽子が似合っている。お礼を申し上げ、分かれる。旅の出会いもステキなものがあるなあ。
オペラ座の外周を一周。裏で飲み物とブルストをみんなで分けて食す。うまい。お昼はモーツアルトカフェーで。私はグラッシュズッペとウィーナーコーヒーとウィナー何とかのデザートを注文。全部で15.90ユーロだったかな? けっこうお腹いっぱい。支払いは各自で払う練習をしたが、かえってご迷惑だったようだ。帰路。Uバーンと電車を乗り継ぎ帰るも、途中で断念。タクシーでBO-SEIへ。3時ジャスト。すでにロベルト氏が来ている。申し訳ない。すぐに支度し、弓道練習場へ向かう。16:00稽古開始。予定よりかなり人数がいるようだ。マーチンさんは仕事のため途中で帰る。会長のフランツさん、ヨーゼフさん。ブランコさん、??さん、他、先週、初心者が5人くらい入ったらしい。2回目、3回目にしては、かなりうまく巻きわらを引いている。これからのケアが大切である。弓具はハンガリー製のグラス?カーボン?弓が多い。ブランコ氏はアメリカ製の竹弓2張を持っている。ロベルト氏はオーストリア製の竹弓1張を持っている。初心者は差矢ゆがけで稽古をしている。これはハンガリー製か? 上級者も色の濃いゆがけはハンガリー製のようだ。ちょっと頑丈すぎるか? 的矢はポイントを使用している。ウレタンのイタミが少なくてすむかららしい。日本では禁止されているタイプの矢尻である。稽古後、ピザを食べに行く。その大きさにびっくり。だんだんと学生達もコミュニケーションをとるよう努力している。私の予想に反してドイツ語も覚えようとしているのはブンダバー。9:30帰着。明日のザルツブルク行きを相談。6時に出なければならない。朝食はぬき。ランチボックスを作ってもらう予定。
 
2月11日(水)
5時前に起きて洗濯。6時、フロントでランチボックスを受け取り、前日頼んでおいたタクシーで出発。ウエストウィーン駅まで、ややぼられた?14ユーロ。グループチケットが安いらしいので、4人で購入往復190ユーロ。結構スムースにいった。7時出発予定であったが、6時34分発のザルツブルグ行きの列車がある。どちらが早いのかホームで駅員に尋ねるも、よく分からないらしい。34分発に乗り込む。おじいちゃんと相部屋をお願いする。早速朝食。パンはパサパサだぞ。オレンジジュースはおいしい。お菓子のクーヘン、オレンジ2つ、リンゴをたいらげる。まだ外は暗い。風景も雪ばかりであまり変化がない。やはり夏に来る方がいいのだろうなあ。学生はどう感じてるだろうか。ともあれ、学生には初めての列車旅。「世界の車窓から」みたいだ。3時間を過ぎて寝てしまった。起きるともうすぐ、ザルツブルグ。時間は10時近い。7時の列車の方がやはり早かったらしい。まあ今日は時間に追われない旅。学生はサウンドオブミュージックの舞台をみることを楽しみにしている。学生任せで、今日はついてゆくことにした。まずはミラベル宮殿、ミラベル庭園を散策。庭園は雪をかぶってその素晴らしさはあまり伝わってこない。写真で確認。(^_^) 小さな植物園の部屋を通過し、TKH嬢の希望でミュージアムへ。ザルツブルクバロック美術館(ローザッヒャーコレクション)。1人3ユーロらしかったが、ファミリーチケットを勧められたので購入。6ユーロですんだ。む?ファミリーチケット? 親子に間違われたか? (^_^) 絵画がたくさんある。楽器も少々。美術館をあとにし、ザルツアッハ川ににかかるマーカルト小橋をわたり、大聖堂方面へ向かう、モーツアルトの生家は知らないうちに通り過ぎてしまったようだ。カモメに餌をやるおじさん発見。AKT嬢も参加。更にすすみ、チョコレート屋モーツアルトで1つ購入みんなで食べる。大聖堂の中を見学。とにかく素晴らしい建築と壁画である。外に出て周辺を散策。AKT嬢がクリームを挟んだケーキパン?を購入。幸せそうだね。ケーブルカーでホーエンザルツブルグ城へ。4人で24ユーロ。見晴らしがよいがとにかく寒い。散策。ノンベルク尼僧院の前までゆき、町の方へ降りてゆく。ザウツアッハ川まで出て川沿いを下る。モーツアルト小橋(これも有名らしい。学生は喜んでいた。)を渡り、駅方面へ。ハム屋を見つけたが、中でも食べられるようだ。腹もかなりへったので何かつまむことに。私はブルストとザワークラウト。学生たちはシチュウをご飯にかけたようなものを注文した。「米、うまーい!」と学生が叫ぶ。飲み物は各自、冒険をしようということで出来るだけかわったものを注文。私は、単なるビールであった。AKT嬢はヨハネスビアだったのかな?甘い赤いビール。ザルツブルグ駅で、ギロスを購入3ユーロ。ゼアシャーフ。16:10の列車で帰ることにした。途中でみんな寝込んだ? ようやくウェストウィーン駅に着き、スーパーに寄る。飲み物・おやつ・お土産などを各自購入。タクシーで帰着(9ユーロ)。ミーティングを行いながら、飲み物を。かわったものばかり購入してきた。弓道の絵が描かれた、CARPE DIEM COMBCHAも試飲。昆布茶ではないなあ。甘い、シソ梅ジューズだろうか? 話の種に1本買ってかえるかな? 明日は朝食7:00。
 
2月12日(木曜日)
7:00朝食。ロベルト氏から電話。ブランコ氏から電話。今日は10時にオーパでブランコ氏と待ち合わせ。9:00ホテル発。「TKH8日券は持ったか?」、「あっ!」、案の定忘れている。TKHが部屋に戻ってくる間、武道センター周辺を見て回る。カフェーやBUDO−shopがある。今日は大変寒い日だ。道路も凍っている。ザルツブルグ以上である。路面電車の停留所に着き、電車をまつ。まもなく来たので、写真を撮りながら、「ボタンを押さないとドアは開かないぞー。」と言ったが、もたもたしているうちに電車が発車した。次の電を待つ羽目になってしまった。また話の種を増やしてしまった。次の電車まで15分くらいか? とにかく寒い。電車に乗り込んで、一安心。ゆっくりとした路面電車であるので、時間が気になる。予定の10時を過ぎてしまった。まだ、まだのようだ。10:30分近くになってようやく到着。申し訳ない。ブランコ氏、地下鉄から出てきた。寒いので避難していたのだろう。さて、最初は修復中の寺院に行った。そんなに古い建物ではなさそうだ。150年前? 壁画を描き直している。エレベータも特設され、上まで上がれる。天井の壁画をこんなに近くからみられることなどめったに無いだろう。ブランコ氏は「あと200年後にしかみられない」と冗談を飛ばしている。よい体験をした。次はマーケットの開かれている通りを歩く。珍しい食べ物がたくさんある。いろいろと試してみる。AKT嬢は大喜び。もっとゆっくりみたいが、時間もない。土曜はフリーマーケットでにぎわうそうだ。来てみたいが、セミナーが始まるので時間はない。公園を通り、カフェーへ向かう。途中、昔ウィーンの町を取り囲むように城壁があったらしいが、その一部が保存されている。壁とその下には堀が巡らされていたようだ。ベルリンの壁を思い出した。歴史の勉強も。ブランコ氏行きつけのカフェーへ。私はこの間メランジェは飲んだのでカフェラッテ、みんなはメランジェ、ケーキも注文した。ブランコ氏、しっかり世話を焼いてくれて、自分のコーヒーを注文するのを忘れている。ようやく暖まった。カフェーを出て、有名な菓子店に入る。その前では映画のロケが行われている。有名なチョコレートのお菓子を学生が買った。家族へのお土産だという。私は重そうなのでやめた。ブランコ氏が日曜日につくって持て来てくれるという。楽しみ。さて宮殿へ向かう。素晴らしく立派な建物である。周辺の散策も。公園を通り、劇場とラットハウスへ。ラットハウス前ではスケートリンクが特設されている。子供達が第2リンクで遊んでいるが、メインリンクは今、何も行われていない。残念、パレス前を通り、再び宮殿、絵画を中心としたミュージアムへ行く。並んで2つのミュージアムがあるが向かって左のミュージアムである。両ミュージアムの間の公園中央に、マリアテレジアの像がある。入場料は1人10ユーロ。高いが、素晴らしいミュージアムだ。有名な作家達の作品が各部屋に分かれて展示してある。エジプトの関係物を展示した階もある。反対側にはややモダンな作品のイベント展示? フラッシュをたかなければ、絵画も写真が撮れるらしい。また、号数が違えば、複製することも許されているらしい。勉強のためか、プロの人か知らないが、画材を持ち込み、複写している。さて、ミュージアムをあとにし、TKDの帽子を買いに行く。おしゃれな?比較的安いいいものが見つかった。TKD氏満足のようだ。私は断念。次に私の鞄を探しに行く。ちょっと安すぎるが適当なサイズが見つかった。AKT嬢のレコメンドにより、観覧車に乗りに行く。「日本でのれるだろう!」ちょっと私は不満であったが、遊園地に向かう。寒くて、ほとんど入園者はいない。観覧車も閑散としている。かなり大きな観覧車で、1897年?頃建設されたものだという。観覧車の中はかなり広い、木造である。貸し切ってパーティーにも使用されるようだ。戦禍もくぐり、戦争時には焼けこげたようだ。古くて有名でもあるらしいので、まあ乗って良かったか。ホテルへ帰る前に食事をする事にした。安い店に連れて行ってくれた。かなり安い。しかし雰囲気は悪くない。日替わりメニューが5ユーロ。パンのような物が入ったスープもうまい。牛肉をゆでたものにほうれん草のクリームがかかっている。サツマイモを炒めたものもうまい。サラダはサダラバーからセルフ。白ワインも頼み、お腹いっぱいになる。私のおごりにしたが、5人で飲み物を含めて34ユーロ。かなり安い。さて、時間がない。路面電車へ向かうが、TKD氏、お気に入りの帽子を店に忘れる。あわてて取りに戻る。ブランコ氏も時間が無く、一緒にホテルに向かうことにした。ブランコ氏の携帯にロベルト氏から電話。心配しているようだ。またまた遅刻間違いなし。追い打ちをかけるように、話し込んでいて、降りるべき駅を過ごした。ボタンを押さないとドアは開かないのだ。朝に引き続き、学習しないやからになってしまった。また、話の種が増え、次は芽が出るか? 早足でホテルに戻る。すぐさま、ロベルト氏、ブランコ氏、AKT嬢と私で、NIT先生をウィーン空港に出迎えに行く。結構早くついたので、コーヒーを飲む。NIT先生と会い、車でホテルへ戻る。NIT先生のチェックインを手伝うも、1泊112ユーロと聞いてびっくり。一般予約するとこんなに高いのか。ロベルト氏に明日行くシェーンブルンと武器博物館の場所を確認して分かれる。こんなに遅くまで申し訳ない。お世話になりっぱなしである。
 
2月13日(金)
7:00朝食。朝食後、NIT先生と情報交換。剣道の先生らにも会っていただいた。中国の様子はかなり複雑。難しい問題も抱えている。交流もどのようにすればうまく行くか? 来年3月頃、高体連と交流を予定しているらしいので、その時に合わせて行うのが1つの方法。しかしまだ日程が確実ではない。中国の場合、3月は航空運賃が高いらしい。4月1日になれば下がるらしいが、4月では、高体連にも当方に困難があるかもしれない。NIT先生と話し込んだので、本日の出発は10:30に変更。少しゆっくりしてから出掛けよう。ブランコ氏に連絡を取ろうとするが携帯に通じない。雪も今日はかなり降っている。今日も寒そうだ。10:30ホテルを出発。まだブランコ氏に連絡が取れていない。今日はいつもと違うもう一つ町よりの停留所から路面電車に乗ろうと思い、違う方向へ。この辺に弓道場もあるような噂を聞いたが、それらしき物は見つからなかった。ちょうど電車が出たばかりで、今日もついていない。8日券を5人で使おうと思うが、この停留所にはない。そのまま無賃乗車で、2つ先で降りる。タクシーを拾った駅である。こんなに近いんだ。切符をTKDが購入し、地下鉄U6に乗り込む。2つ先で乗り換えU4で、シェーンブルン駅で降りる。scho"nbrunnの公衆電話でようやくブランコ氏に電話が通じた。見学したら、また連絡し、どこかで待ち合わせることに。Imperial Tour8ユーロのガイド無しのコースで、見て回ることにした。約35分コース。宮殿とその周辺施設を全部を見学すると一日がかりになる。シェーンブルンパスゴールドは36ユーロらしい。季節天候が良ければ、庭園もすばらしかろう、1日がかりで遊んでも良いのだが。本日は大雪で真っ白。日本語の携帯ガイド機を無料で貸し出しているので、それを全員がかりることにした。みんな無言で、ガイド機を耳に当て、黙々と各部屋へ移動。変な光景であった。内部の装飾はすばらしく、日本語の説明でもあったので、学生も聞き流しではなく、熱心に聴き入っていたようだ。丘の上の建物(名前を知らぬ。グロリエッテ?)にも行こうかと思ったが、時間がないのでやめた。宮殿コンサートやマリオネット劇場、動物園、馬車博物館、迷路庭園、宮廷ベーカリー、温室植物園などもあるようだ。宮殿コンサートは火曜にシュテファン寺院前で、勧められたやつだ。その時の赤い衣装を着た人をAKT嬢が宮殿内で発見。私は覚えてないが・・。ブランコ氏に再度連絡をとり、カールプラッツの地下鉄を降りたホームで待ち合わせることに。カールプラッツにつくと、マキさんも一緒に来ている。音楽家らしい容姿の女性(私のイメージでしかないが)であった。1時も過ぎ、腹が減っていたので、昼食に行く。昨日のようなタイプの安い店であった。5人とも金曜日の定食を注文した。満腹になり、さて、武器の展示されている博物館へ向かう。南駅の近くである。駅から少々歩く。ようやく博物館へ着くも、なんと、金曜が定休日であった。残念。外で記念写真を撮り、また南駅へ向かうことに。スーパーで買い物をし、ホテルへ戻る。
少しだけ休んで、稽古へ向かう。2台に分乗。18:00稽古。まだ数日目の初心者もうまく引いている。まだ離れだけを修練していて、射形がととのっていない。これからの課題である。自分の弓の具合も良くない。学生も体が重いというか、気分も筋肉も疲れている感じがするらしい。各人1ポイントだけアドバイスを行い、それに徹してもらう。稽古の量が足りないと思われる方が多い。だいたい週2日しか練習をしていないようである。
稽古の写真などとっておいた。稽古を8時15分に終え、学生はせっせとお土産のプレゼントに精を出している。誰にあげたか分からなくなっている模様。着替えてから一緒に夕食に出掛ける。CD・DVD・的バッジなどをみんなにプレゼント。
 
2月14日(土曜)
セミナー開始日。
8:30に私とNIT先生が出掛ける。他のホテルへ移動。荷物だけあづけて、道場へ。学生はなかなか来ない。(後で聞いた話、ミヒャエル氏が迎えに行くのを忘れていたようだ。剣道班を見送ってから来たそうだ。旅のトラブルもまた楽し。) 10:00学生のいないまま、セミナースタート。セレモニーを取りやめ、射込みから始める。初めは悪くないが、だんだんと自分の具合が崩れてきた。受講生は力の入りすぎの人が多い。週1〜2回の稽古がほとんどのようであるから、無理もない。フォトグラファーも来ている。休憩時間にモデルを依頼された。撮った写真を見てみたいものだ。何に載るんだ? 11時頃になって学生が到着。12:30午前の射込みの稽古を終え、お昼休み。昼食もここで、パンやリンゴ、サラミなどで済ませた。午後2:00稽古開始。あらためて、グリーティングのためのセレモニーシューティング。私の日置体配1手の後、学生の持ち的礼射。私の1本目よいのか悪いのか分からないままに的中。2本目割膝力のバランスが最悪。震えそうなくらい左右の力がアンバランス。妻手もひねりすぎて発射したと思われる。大きく前にはずす。学生×○ ×○ ○○ だったかな。緊張したと言っていたが、まあよく引いただろう。さて、射込みを継続し、各人にアドバイスを与える。上級者はなかなか上達が目には見えぬが、初級者(巻き藁組)は大変よくなった。オーストリアのボーメーカーも来ている。ボーメーカーとその仕事仲間が弓をはじめたいという。ボーメーカーは伏せ竹弓も持参していた。かなり強そうだ。ロベルト氏の竹弓は彼の作らしい。鳥打ちが弱い。下が強い。姫反りは弱い。弦音は出そうにない弓である。今後の仕事が期待できる。残念、ニワ氏からもらった勘十郎の弓のチップを持参していない。彼に見てもらいたかったなあ。もちろん彼はすでに内部構造は知っているだろうが、勘十郎の籤を見て何か感じる所があったかもしれないのだが・・。ロベルト氏よりこの2人の指導を依頼されたので、2人の指導にあたる。仕事仲間の方はいきなり弓返りをさせようとする。これはくせ者か?かなり事前知識を持っていることが1本目でわかる。事前知識を捨ててもらって、指導されたことのみに徹してもらわないと困るのだが・・・、手の内を閉めることに集中してもらった。今度はよい。くせ者かと思ったが、大変素直にアドバイスに徹してくれている。ボーメーカーもやはり、少々知識があるようで、こちらも指導の仕方をよく配慮しないととんでもない方向に行きそうだ。同じくアドバイスに徹してもらう。こちらもなんとかなりそうだ。指導して15分、何本引いたか分からないが、たいへん熱心に取り組んでいるので、信じられないくらいの早さで上達している。少しこなれてきたら、事前知識はむしろ有効になてきた。あまり言わなくとも出来ている。特に仕事仲間は筋がよく、覚えが早い。2人ともポイントを絞って指導がしやすい。1時間でかなり上達した。ミルコも結構うまく引いている。髭君もまあ、4回目くらいだから上出来であろう。最若者は早いし、残身下がるのと、手の内開くのがなかなか直らない。早く治さないと、よい素材を台無しにしそうだ。親父さんは荒削りながら、結構いいね。稽古を5:30に終え、食事に。
紅葉会の稽古後、この体育館は、柴田グループの弓道メンバーが使用するらしい。ウィーンには3つの弓道会があると聞いている。窓越しに少しだけ見たが、柴田グループは斜面打ち起こしで、弓手の肘を打ち起こしでかなり曲げているように見受けられた。巻藁では掛け声をかけている。竹林派の柴田系になるのか?系統はよくわからない。アメリカでこの派が多くあり、欧州にも進出してきた。
夕食をとるレストランへ入り、私はワインと、料理は鹿肉?料理。座席を考えて座るように指示したが、おいおい、TKH嬢は完全に失敗しとるぞ。なぜ私の隣に君がおるんじゃ? 「ハナに鶴でも折ってやれ!」 TKD氏も結果的には失敗だな。AKT嬢はうまくやっている。折り紙はいいねえ。AKT嬢は折り紙できっかけを作り始めた。さてさて、「私とNIT先生は先にホテルに帰る、君たちはパパ(ミヒャエル氏)が来るまで、みんなと頑張ってね。」「パパはオペラか何かで、遊びにいっていて、10時過ぎないとここへはこないぞ。あと2時間はあるね。ではお先に。」したがって、その後学生がどう過ごしたかは知らない。ホテルは4つ星? 格式がありそうなホテル。大理石など豪華。喉が乾いた。ミニバーから飲んじゃえ。コーラいただき。シャワー取りやめて、明日にするか。寝よう。はじめてゆっくり出来た。
 
2月15日(日)セミナー2日目
早起き、シャワーを浴びる。リコンファームを忘れていたぞっ。オーストリア航空に電話をするも留守電、8:30〜とのこと。7:00NIT先生と朝食。愛想の悪いおばさんがいる。仕事ちゃんとしてんのかいな。朝食特に変わったものはない。オーバーに写真を依頼。8:30ロビーへ。ロベルト氏来る。リコンファームをフロントで電話を借り、行う。問題なし。さて道場へ。少々遅くなった。9:30稽古開始。射込み。午前中巻き藁組のコレクション。ブランコ氏は約束通り、ブラウベン?(何だっけ?)を持ってきた。うまい。DVD4枚も作ってきてくれた。律儀ないいやつだなあ。昼食。またここで。午後、何となく始まった。締まりがないがまあいいか。午後は的組のコレクション。全員継続して引いてもらい、まとめて最後に今後のことも含めてアドバイスを行った。射込みの後、質疑応答。時間が無く5課題くらいしかこなせなかった。集合写真をとり、閉会式。ワイン(アイスワインかな?)とウィーンフィルのDVD、モーツアルトのチョコ。SHTにはザウルスをいただいた。学生それぞれにもお土産をただいた。AKT嬢他、感激、涙す。あんたが泣いているんで、私も涙が出そうになったわい。ブランコ氏帰ると言うので、BU時計をプレゼント。本当にブランコ氏には色々とお世話になったね。こんど千葉に来たいらしい。歓迎してやらねば。姉さん女房マキさんにくれぐれもよろしく。みんな互いに挨拶。ウィーン大学の学生2人(ミルコと髭君)に湯飲みをプレゼント。15歳の若者に3本ペン、その親父には1本ペンをプレゼント。娘も来てた、かわいいなあ。さてホテルへ帰り、NIT先生、ロベルト氏と夕食に出掛ける。リンゴ炭酸と、ロベルト氏のレコメンドで料理注文。スープはかなりうまかった。「料理はあまり多くなく」と言ったのに、食べられないほど多いじゃん、>ロベルト氏。NIT先生から2006年の道場開きの件をうかがう。是非とも検討したいところだ。欧州のメンバーも招待したいと言われる。ロベルト氏、アナウンスするという。道場開きに出席したいが、その前にも1度うかがってみたい。夕食をすませホテルへ戻る。6:45TKDとマーチンさんがホテルに来て、一緒にオーパへ向かう。ロベルト氏はここで帰る。オーパでミヒャエル氏、奥さん、AKT、TKHと落ち合う。もう時間が無いようで、すぐに中に入るが、みんな席がバラバラだ。各自で移動。雰囲気がいいねえ。AKT氏は「貴族になった気分」とミヒャエル氏の奥様に英語でのたまったらしい。私は社交界デビューの気分。背筋が自然に伸びちゃうよ。幕間にカクテルでもいただきたかったね。飲んで来るべきだったかな、あの雰囲気を味わうべきだったろう。紳士・淑女がぞろぞろ。場違いの雰囲気だったので足を踏み入れられなかったのが実際の所だ。このオペラ、「L'elisir d'amore愛の妙薬 (ドニゼッティ) 」というらしいが、ストーリーはまったくわからなかったが、よい経験・雰囲気を味わったね。ブランコ氏が苦労して手に入れてくれたチケットに感謝しなければ。オペラグラスは必要だね。さて、路面電車でホテルへ戻り、だいたいをパッキング。
 
2月16日(月)
7:00朝食をNIT先生とすませ、散歩に出かける。迷うといけないので、大通りをずーっと真っ直ぐに歩いていった。大きな川がある。ドナウ?川。まだ店もあまり開いていない。風景もあまり面白い通りではない。帰りがけにパン屋へ寄る。何種類かのパンを買った。日本での朝食用。スーパーマーケットにも寄った。お菓子や飲み物、土産をとりとめもなく袋一杯に買った。リュックがまるまるスペースが空いているので、調度良い。ホテルに戻り、帰り支度。10:45頃、ロベルト氏が来る。車で空港へ向かう。まだ、学生達は来ていないようだ。学生、ミヒャエル氏と合流し、チェックイン。弓と矢は別のカウンターへ預ける。学生ももう買い物はないらしいので、みんなでカフェーへ。最後のカフェメランジェ。学生達はマーチン氏とミヒャエル氏からガラス細工を買ってもらったようだ。結構高いぞそれは・・。学生も恐縮したようだ。来年の「海外研修」はどうしよう。ロベルト氏はたくさん学んだと言っている。ウィーンのメンバーは歓迎してくれそうだ。本当にウィーンのメンバーにもメリットがあるのか?負担にはなっていないだろうか。毎年セミナーともなるとこれまた私もたいへんだ。人数の問題もあろう。大学としては今回のように3名に1人の引率よりももっと大人数の学生が行く方が当然よいであろう。ウィーン弓道メンバーにとっては、多いと負担だ。今回の3人は適当だったようだ。今回のように1台の車に乗れる人数であれば小回りが利いてよいが、多いと困るだろう。夜の練習だけでは弓道での交流としては時間が短すぎる気がする。夏に来たいが、学生の金銭的な負担を考えると、この時期は航空運賃が安くすむ。事前にどこまで学生が負担し、どこからウィーン紅葉会で負担するということを決めておく必要がある。様々な・・・検討を要する。時間もなくなったので、みんなに別れの挨拶をし、NIT先生とも別れ、出国手続き。免税店でタバコを買う。結構高いな。学生も残したお金でまだお土産を探しているようだ。搭乗の際、TKH嬢は男性の係員からボディーチェックを受けているぞ。ひょっとして、♂♀間違えられたか? TKD氏も何度も金属探知器を往復している。怪しい奴。ようやく乗り込み、さてウィーンの町ともお別れ。楽しくも慌ただしい日々だった。天気にはあまり恵まれなかったなあ。夏に来てみたいものだが・・。
日本時間9:00前成田到着、予定より少し早い。検査もなくパスし、ロビーへ出る。やがて迎えのバスが来た。MKT先生、IJM先生、MRH先生に電話で帰国報告。バス内で入場料・切符・食事代など私の立て替え分を清算。12:00頃だったか?武大に到着。お疲れさま。
 さて、みんなはこの旅で何を見、何に触れ、何を感じてくれたのだろうか。純粋な心で素直に感じたこと、何かしら刺激されたこと、それそのものが大切なものだと思うんだ私は。それを大切にして欲しい。忘れないでいてほしい。
 
 
帰国後、TKD君は早速E-メールをオーストリアに送った。高校の英語の先生に添削してもらったという。
撮った写真はTKDのと私のはまとめて、TKD氏がCDに入れて配付してくれた。
AKT嬢は、19日からスキー実習にも行くという、何事にも積極的に頑張っている。
私は帰国の次の日、前期入試。「寸前まで外国に行っているんじゃない!」と怒られた。
TKH嬢はやはり音信不通。

 
 
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