2011欧州弓道旅日記
 
 
 

 
2011年8月12〜19日 ドイツの旅
 
 
今回のドイツへの旅の目的は2つ。
1つ目、これがメインだが、「稲垣源四郎先生生誕100年記念行事」への参加。
2つ目、オイゲン・ヘリゲル氏のお墓の写真を撮ってくること。
 
 
8月12日(金曜)
5:15自宅発。7:00成田着。成田空港にてLH711手続き。弓に矢筒を付けて200ドル(15900円)の追加料金となった。片道200ドルは高いなあ。
フランクフルトからシュツットガルトへは鉄道での予約となっていることが判明。微妙に焦る。ウベ氏に携帯からメール連絡を入れた。
マイレージ登録を忘れていたので手続き。セキュリティーを通過し、「ドイツ 地球の歩き方」「日本酒」などを購入。
飛行機では、ビールワインを飲み、映画を見まくって過ごす。
ほぼ定刻にフランクフルト空港へ到着。入国審査を済ませて、荷物の受け取りを待つ。トランクと弓が来ない(汗!)。
しびれを切らして、係員へ訪ねると鉄道の方で受け取るとのこと。急いで駅へ。どこで受け取るかわからないし、事件があったようで(やばそうな雰囲気)、駅構内一部閉鎖されていて、右往左往。荷物を受け取らないまま、フランクフルト行き列車を見送る羽目に。
駅の作業員と思われる男性に聞いてみると、極度のどもりの人で、なかなか話が前に進まない。でも丁寧に説明してくれて、ようやく専用カウンターを発見。17:20のICEへ変更してもらい、トランクと弓を受け取る。成田で渡された案内をしっかり読んでおくべきだった。思いこみによる行動を反省。
ウベ氏にпB列車変更を伝える。到着時間はわからないが、1時間10〜20分くらいかかると思われる。時間つぶしに、CLOCKEN BACKEREI(SEIT1904)で、カフェラッテを注文。(何故か、あまりおいしくない)
そういえは、空港であずけた弓、弓袋はずいぶん汚れ、キズも受けているので、取り扱いはお世辞にも良いとはいえない。今回軽量化のために厳重な梱包はせずに弓袋へ入れ、上部を竹で保護しただけの簡易梱包にしたが、ビニール袋くらいはかぶせるべきであった。持ってきてはいるので帰りはビニール袋を被せよう。
ウベKさんがシュツットガルト駅へ迎えに来てくれた。ホテル☆☆☆へチェックインし、先生方やドイツの方々と会う。懐かしい人達がたくさん。
19:50夕食へ出かける。たいへんおしゃれなレストランへ連れて行ったもらった。Maultaschen ”Hangarian” を注文し、白ワインもいただく。お腹は空いていなかったけれど、たいへんおいしかった。
IZMさんのお子さん(男の子)は10ヶ月とのこと。アルフレッドより短い弓について質問があり、136cmと180cmの弓について説明。もう息子に引かせることを考えているのか? 親ばかだ。
先生方のフライトについて、弓の追加料金について訪ねた。どこの会社でも取られ始めたようだ。その情報は「国際弓道」へ掲載した。
 
 
8月13日(土曜)
1時半頃目が覚めたがそのままベッドへ。
4時半頃目が覚めたがそのままベッドへ。
シャワーを浴びて再びベッドへ。
7:40朝食へ。MOR先生夫妻、SKN先生はすでに食事中。
コーヒーとパンがおいしい。たくさん食べた。なぜなら、日本時間はすでに午後3時頃だから・・・。
お腹も空いていて満足の朝食だ。ハムもチーズもおいしい。
インターネットは3時間10ユーロらしい。本日は何故か使用できないとのこと。ホテルを移動してから考えよう。
 
本日予定:
 10:00ホテル発
 午後より、「稲垣源四郎先生生誕100年記念式典」
 5人の礼射
 記念大会(試合)
 パーティー
 
参加者には記念に発行された写真集をいただいた。私も稲垣先生の写真をいくつか提供したものも使用していただいた。立派な写真集をいただいて感激。また、私も写っている写真があって、嬉しかった。
 
たくさんの懐かしい人達と再会できた。約20年ぶりの人もいる。互いに老けた。
SBTさんとは初めて会った。ネアンデルタールのメンバーだ。
 
 
 
 
8月14日(日曜)
4:30頃起床。インターネット1時間(いくらだっけ?2ユーロくらい事務所で支払った)。シャワー。7:15朝食。
9:00講演(MOR先生、KRS先生)。私はイタリア人と一緒に演武の準備。盾的を広場にセッティングした。10:00過ぎに演武の予定だが、講演が長引いているらしい。
イタリア人4名、KRS先生と6人で演武。
 
上出来であったと思う。自由練習(メモリアルシューティング)の後、閉会式。
ウベさんに私の本、漆記念品、日本酒をプレゼント。
シュツットガルト弓道会へ弓道2プロジェクトより弓巻11本をプレゼントした。
イタリアの弓道会にはゆがけ袋5つをプレゼント。
ミュンヘン弓道会にはゆがけ袋7つをプレゼント。
弓道2プロジェクトへ支援を申し出でいただいた方々、ありがとうございました。支援先からもお礼を述べていただきました。
ウベKさんとOKMさんと一緒にミュンヘンへ向かう。今日から数日、Kウベさんのアパート(地下鉄HARRAS 駅より歩いて行ける)へ泊めていただく。火曜からはKウベさんはMOR先生のセミナーのため、ドレスデンへ行く予定。。
 
 
 
8月15日(月曜)
9:00ウベKさん、OKMさんも来て、4人で朝食。パルテンキルヘンへ向けて出発。1時間半くらいらしい。85km
Munnik str沿いに墓地がある。
正面を入って、建物の前を左にすぐに右へ曲がり、そのまま奥へ約50m。掃除具置き場の手前を左に曲がると右側に泉がある。そのはす向かいがヘリゲル氏と奥様の墓である。
柘植と赤い花が植えてある。ミュンヘン弓道会の年配女性が時々掃除をしたりしていたが、いずれ撤去対象になるかもしれないらしい。墓のある場所は、ゾーンと管理番号があるのだが、墓地内には表示されていない。お墓を訪れたい方は、どなたか知っている方の案内がなければ、墓番号があるわけでもなく、なかなか難しいのでご注意。案内者がなければ、墓地の管理者に訪ねた方が良いだろう。自分で見つけるのはたいへんだ。
 
墓を後にし、湖へ向かう。湖畔を散歩。
もう一つの湖へ移動し、湖畔で休み、スープとファンタを飲んだ。
 
ミュンヘンに戻り、弓道場へ。農家の小屋のような建物を改装して弓道場にしてある。練習するには問題はない。良い場所だ。遠的も出来そうだが、近隣の住民との関係が問題である。
3人立ちの道場。
初心者用に移動式的場(巻き藁台)が2台。用具収納庫が別棟である。蚊取り線香が必要となるような場所だ。的場は麦わらの束が積まれている。古くてきれいではなく、列車の音がうるさいが、練習するには申し分ない。近くにマクドナルドがあり、Uバーンからそのマクドナルドも見える。
 
 
8月16日(火曜)
午前インターネット。昼前に思い立ってバイエルンミュンヘンのスタジアムへ向かう。途中で電車トラブル(工事中?)。スタジアムでクーヘンとコーラで昼食代わり。ファンショップでサッカーボールとマフラーを購入。空気は抜いてもらった。Harrasへ戻り、スーパーで買い物。
15:30OKMさんに迎えに来てもらう。ウベKさんの会社へ行き合流。バイルハイムの弓道場へ向かう。スポーツ施設(サッカーフィールド多数)の一角に弓道場か建てられている。会員はアクティブには12名くらい。登録上は25名?位と言っていたか?
石工の作業場を移築して(4人立ち)弓道場にしたが、増築(3人立ち)して広い弓道場となっている。
安土の屋根はないが、その方が遠的も出来てよりらしい。水道が来ていないので、安土は乾いている。それで、雨水をためるタンクがたくさんあるのか。
 
ペッキングの弓道場へ向かう。ピーヒェルマイヤーさんらの道場である。名前は明徳館弓道場。MOR先生が名付けた。
弓道会は「紅(くれない)」。ワッペンをもらった。本当にきれいな道場である。ターキー羽根11枚をもらった。
夕食はP 氏たちとインド料理へ行った。日本の米とはかなり種類が違い、何米かは知らないが、久しぶりの米もなかなかおいしかった。
 
 
8月17日(木曜)
朝、インターネット。
朝食。
7:00、OKMさん、ウベKさんが来る。コーヒー2杯。
8:00、出発。
8:44 15番線ICE列車。11時過ぎにシュツットガルト到着予定。
駅にはウベさんが迎えに来てくれた。テレビ塔へ向かう。テレビ塔の展望台に登り、町を眺める。大昔、ホフマンさんに連れてきてもらったような気がする。
ウベ氏行きつけらしい、イタリアンレストランで昼食。屋外で心地が良かった。
昼食後は何という町だったろうか?弓道を題材に写真撮影が行われているということで、そこに様子を見に行くことにした。断熱材などをあつかう会社のイメージ写真を撮影しようとしているようだ。(なぜ弓道なのかは知らない)
日本人モデルがいなかったので、中国人モデルを調達したようだ。もちろん素人。
撮影現場に到着すると、モデルが着替え終わったところだった。あまりにひどい袴の付けようだったので、一旦脱がして(モデルは男性です)、着付けのやり直し。ちょっとまだ袴の位置が高いかな?でも、ほぼ完璧。風貌は本日初めて袴を履いたド素人には見えない。
撮影には、ウベ氏が中心となって射術指導をした。かなりラッキー! というのはこのモデル覚えが早い。まあ、見る人が見たら、素人とばれるのであるが、一般の方がみてもわからないだろう。それほど、上出来。わずか3回くらいの矢番え・素引き練習で撮影が可能であった。
ついでに、私も撮影していただいた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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