中國の弓道    Kyudo in China
 
 
 
                        
中国の弓道について、2005年3月、内藤敬先生よりご報告をいただきました。管理人も2月に天津を訪問して参りました。
現在のところ、道場は1ヶ所ですが、大学のカリキュラムに入っているのは驚きです。             (管理人)
 
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中国での弓道教育の実情   (報告: 内藤 敬 先生)


弓術の発祥の地・中国生活10年
天津体育学院と天津師範大學で大学の正式カリキュラムに組み入れて授業を行ってます。1年生には毎週2講座(4時間)
2年生以降は履修単位には入ってませんが、希望者のみ選択して参加し、その中には卒業論文(4年次)まで取り組み、
運動生理学、運動力学の視点から追求する者もおります。
自由参加の朝練習は毎朝6:30〜7:30(日曜日のみ7:00〜8:00)毎日欠かさず行ってます。
 
弓道教育の実践をまとめた『はばたけ!中国の若者たち!』
国際交流で育つ若者たちの姿『友情はとこしえに』
教え子の卒業論文など教え子たちと共同編集した『弓道と共に一歩一歩』
を出版しました。
 
授業の中で弓射文化と異文化について講義も行ってます。何故ならば異文化への関心こそ人類にとって基本的な関心事で、
物事を発展させる重要な動機の一つだからです。
中国の文化を江戸時代まで非常に高く評価し尊敬してきた日本人ですが、現在欧米文化以外の文化を断片的な知識や印象
だけで誤った見方をしている人も多いような気がしてます。
異文化を正しく理解できない人は逆に自分(自国)の文化を正しく理解できてないことに気づいてないのです。
 
確かに最初は言葉も人間の生き方、考え方、社会慣習も異なる異国で悪戦苦闘の連続でしたが、その中で一回りも二回りも
大きく成長させられたと感じてます。
 
弓道場を建設寄贈、弓道具も多くの友人の支援でやってます。更に弓道場建設の要望もありそれに応える覚悟です。皆さん
からの心温まるご支援をお待ちしてます。
 
中国の若者たちと過ごしながら、外国で学ぶ喜び、教える喜びを満喫してます。
中国へお出での折は是非お立ち寄りください。北京空港から2時間ですから。
 
関連参考資料として
『月刊弓道2003年5月号』、『月刊武道2003年6月号』
『月刊弓道2005年2月号』、『月刊武道2005年3月号』
をご覧下さい。
 
                  天津体育学院客員教授・天津師範大学非常勤講師  内藤 敬
 
 
 
 
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