(※2013年度新カリキュラムからは、開講しておりません)
 
 
       
 
2012年度カリキュラムまで、国際武道大学では「弓道理論・実習」の弓道専門授業を開講してきました。
現在は新カリキュラムとなり、2013年度入学生からは、「弓道理論・実習」の開講はありません。
2013年度からは授業科目も一新され、新たな弓道専門科目となっております。大学HPや大学案内などでご確認ください。
 
「弓道理論・実習」は、学生とともにいろんなことを試した授業でもありました。
長い間、ありがとうございました。
この場を借りて、受講してくれた学生に感謝申し上げます。
 
                           旧「弓道理論・実習」担当 松尾牧則
 
 
 
旧科目:
「弓道理論・実習(弓の文化)」
「弓道理論実習(競技法)」
「弓道理論実習(弓具)」
「弓道理論実習(弓の科学)」
「弓道理論実習(審査法)」
「弓道理論実習(古式射法)」
「弓道理論実習(礼射)」
「弓道理論実習(指導法)」
 
 
 

矢作成実習 (1年次実施)
 
 
★上の写真は、ジュラルミンの巻藁矢・的矢の製作実習を行っているところです。
1:羽を取り付けているところ・・・2001年度
2:羽を焼いているところ・・・2001年度
3:巻藁矢の糸を巻いているところ・・・2001年度
 
巻藁矢の糸を巻いている彼は、模様をかなり複雑に折り込んでいるようですね。
できあがりを見ると、気が遠くなりそうで、私にはとうてい真似ができません。
出来上がった的矢は的に中てて合格です。職人さんの技のすばらしさと苦労を身をもって体験します。
弓具を大事に使わなければなりませんね。
★次の写真は巻藁矢と的矢です。
4:完成した巻藁矢・・・2002年度の受講生の作品
              
 
5:完成した的矢・・・2002年度の受講生の作品。売り物にはなりそうにないですね(^^ゞ)  しかし、みんな的には飛んでいったかな?
 
 
2011年度受講生の感想:
KOB:まず始めに自分は矢の羽の付け方を前から少し気になっていました。そして羽をつけるところまでやり、説明を受けた際に正直地味な付け方だと思いました。しかしやってみると難しく苦労しました。やってみて分かりましたが弓道具を作る人達はものすごく苦労してやっているのだと思うと今後は矢を大切に使って行きたいと思います。
HRD:今回、巻藁矢、矢を作ってみて思ったことは、弓の道具を作るということはとても大変なことだなということです。内容としては羽をつけてはぎいとを巻いて、矢尻をつけて筈をつけるという程度で方法もとてもシンプルなものでした。しかしそのそれぞれの工程を微妙にでもずらすと矢を飛ばした際に矢飛びに影響があったり自分とは合わない矢になってしまったりしてしまいます。それを職人さん達は常に正確に、しかも同じ矢を何本も作れるのは凄いなと感じました。また、それだけ繊細なものだけに色々な所にこだわりをもつ余地があり自分もかなりこだわって職人さん達に作りがいがあるような矢をつくってもらえるような射手になりたいと思いました。
KWS:矢を作るのは意外に大変でした。自分の矢の糸巻きの部分に赤い線があるのですが、糸で巻かれていると思っていたので羽などの細いもので書かれていたなんて驚きました。糸が簡単にほどけないように上からボンドやニスを塗っていたのも驚きました。一番難しかったのは羽をつける作業です。羽を焼いてまっすぐにして均等の角度で貼っていくのは技術が必要だと思いました。職人さんたちが使っている道具を使ってみたいと思いました。矢を作ってみて道具は大切に扱わないといけないと改めて感じました。
OOM:今回、矢を製作してみて矢を作るのはとても難しいと思いました。まず羽根をつける作業ですが、分度器があればよかったのですが、目分量だったので均等につけるのが大変でした。それから、糸巻きを巻くのに羽根をきちんと手入れしないと巻きずらく、糸を巻き終わったらすぐにボンドをつけないと糸がほどけてしまうので、すぐにボンドをつけることは必要だと思いました。それから羽根を切る際も、固定したとしても綺麗に切れず、大変苦労しました。自分では綺麗に切ったつもりでも汚かったです。そう思うと、職人の方はとてもすごいなと思いました。教師になって貧乏学校に勤めた際は、授業でならったことを思い出して生徒のために矢を直したり、作ってあげたいと思います。
 
 
 
 
 
弓製作実習  (1年次実施)
 
★次の写真は2001年度受講生、弓具作成実習
「藤放し」を削って引ける弓へと完成させたものをSAT嬢が試射しているところ。前々年度の受講生(KRO嬢・MRT嬢)たちから引き継いで、SAT嬢・TKH嬢ら女子だけで完成させました。評:鳥打ちあたりが少し弱いかな? 予定よりもかなり弱くなってしまいましたね。KRO嬢めがかなり細村にしました。計測していませんが10か11kg程度でしょうか。2002年度にはKDR嬢によって小村実施、杉成りの矢摺籐他、上下切詰籐も巻いてくれて最終完成。受講生何人かで的前試射して見ましたが、かなり弱い弓で的に中てるのが難しかったですね。
 
命名:初筍 記念すべき2002武大村第1号完成弓(並8.5kg)
 
2号弓以下、順次作成中。
 ◆2005武大村第2号弓:峰山(並13.5kg)・・・MNG仕上げ
 ◆2005武大村第3号弓:木蔵(並13.5kg)・・・HNM仕上げ。入り木強い
 ◆2005武大村第4号弓:天龍(並17kg)・・・AMN仕上げ。姫反り破損修復。使用に難あるため、2006内部構造観察用に利用。
 ◆2009武大村第5号弓:北斗・・・KTT仕上げ
 ◆2010武大村第6号弓:後咲・・・GTO仕上げ
 ◆2012武大村第7号弓:阿曽・・・SOD仕上げ
  
 
★次の写真は2002年度、弓道理論実習1年生の弓製作実習の様子
左は誰の手?OKS嬢か? 中はNSM君がヤスリがけしているところ。右はICK嬢が弓を矯正しています。入り木が強いのかな?
 
★縦長3枚も実習の様子。上は授業中にジャンケン?をしております? 一番下の写真はNSM君の作成中の弓ですが、まだほとんど関板を削っていませんね。もっと削ってください。
               
 

武大流差矢射法・要前射法実習   (2年次実施)
Foto:ojm2005
 
 
★以下の写真は、2002年度受講生による武大流差矢射法・要前射法実習の様子。古来の射法を基に、短期間で要旨だけ学ぶ授業実習用に簡略化したものです。
 
 
 
将来は、どこかから演武依頼があれば、承ってしまいましょうか。(^^;)
ちょと控えめに、小さめの文字で広告!
  『求む! 演武依頼!』(演武時間約10分〜15分)    
        (2013年度以降は、承れません) 
 
★なんと・・・
初めての演武決定:2003年6月25日(水)16:10〜
 報告:心配された天候、前日の雨もあがり、無事演武を行うことができました。(演武写真:太田氏提供
第32回千葉県私立大学学生部連絡協議会(於:国際武道大学)に参加された方々の前で初めての演武をさせていただきました。(有志9名+替え弓持ち1名)
特別に問題点もなく、気合いの入った良い演武であったと思います。参加してくれた学生の皆さん、ご苦労様でした。用具や衣装は間に合わせのものが多かったわけですが、隊形や射術など、稽古通り、いやそれ以上によくやってくれたと思います。私を含めて、演武の学生皆、良い経験にもなったと思います。演武の機会を提供下さり、ご覧いただいた方々にお礼申し上げます。写真を提供していただいた太田氏にも感謝申し上げます。
 

 
■武大流十段的弓道競技(※2012年度で終了しました)
 
 
◆【スタンダード種目】(2年次実施。2007カリより1年生実施へ変更。)
 実施方法は授業内で説明します。(2001年試験的実施。2002年より正式実施)
2002年 結果:いきなり良い記録が出ました。男子1位20射、女子1位22射。
2003年7月1日実施 結果:記録更新はなりませんでした。
2004年7月1日実施 結果:記録更新はなりませんでした。
2005年12月8日実施 結果:YKY1位18射で射上げ、最高記録更新。2位24射。
2006年7月実施 結果:記録更新はなりませんでした。
2007年6月実施 結果:SGT君が出だし好調で、新記録の勢いでしたが、残念ながら記録更新はなりませんでした。
2008年7月1日実施 結果:NKM嬢好調で新記録を期待が・・・、結局更新はならず。女子記録も更新できませんでした。
2009年6月12日実施 結果:HSD好調、しかし、更新ならず。
2010年7月13日実施 結果:集中力を維持するのにかなり疲れた様子。更新ならず。WTN嬢は集中力を見せ、今後の稽古に有益であった。
2011年10月21日実施 結果:記録更新なりませんでした。
2012年6月29日実施 結果:HTRがすごい勢いで次々クリア。しかし、最後の3寸で手こずりました。しかし、立派な3位の記録がでました。記念に、Tシャツをプレゼントしました。
 
 
   最高記録保持者(女・男):
 
 INTERNATIONAL BUDO UNIV.
  ★☆☆☆☆☆★★☆☆☆☆☆★★☆☆☆☆☆★★
  HIROMI ANDO   RECORD; 22
  KYUDO- Sooting Ten Targets
  WOMANThe highest record holder 2002
  ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎    
 
 
 INTERNATIONAL BUDO UNIV.
  ★☆☆☆☆☆★★☆☆☆☆☆★★☆☆☆☆☆
  YUTA YOKOYAMA  RECORD; 18
  KYUDO- Sooting Ten Targets
  MANThe highest record holder 2005
  ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎    
 
   十段的スタンダード種目 国際武道大学記録:@Yokoyama♂18射(2005)   AKawakami♂20射(2002)  BHattori♂21射(2012)  C(女子@)Ando♀22射(2002)
 
      

 
◆【チャレンジ種目】(2年次実施。2007カリより1年生実施に変更。)
 尺2から3寸まで10的を使用する射上げです。詳しくは授業内で説明します。(2003年度より実施。2004年度より一部競技方法を変更し、10射でどこまで射上げられるかを競っています。射上げた的数により武大流十段的段位を認定しました。2012年度までの最高段位は、男子8DAN、女子7DANでした。)
 
■2003年度(連続的中チャンスは3回。):下記の武大流十段的段位を認定する。
4DAN:Kikuchi♂
3DAN:Abe♂ Oka♀
2DAN:Ichikawa♀ Onodera♀ Kanagawa♂ Komatsu♂
1DAN:Aoki♀
 
■2004年度(競技方法変更、10射):下記の武大流十段的段位を認定する。
7DAN:Matsunaga♂
6DAN:Yosida♂
5DAN:Kikuchi♀
4DAN:Yagisawa♂
1DAN:Kurakane♀ Matsumoto♀ Muroi♂ Hirai♂ Sinoda♂
 
■2005年度(10射。6月23日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
7DAN:Ojima♀(女子最高段位) Sasaki♂
6DAN:Tsuchida♂
5DAN:Ochiai♂ Kondoh♀ Matsuo♂
4DAN:Imaizumi♀
3DAN:Kawaguchi♂ 
2DAN:Koyanagi♀ Isida♂
 
■2006年度(10射。11月14日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
7DAN:Suzuki♂
5DAN:Amano♂ Tanabe♂ Yamada♀
4DAN:Minegishi♀
3DAN:Ishige♂ 
 
■2007年度(10射。7月3日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
8DAN:Takayama♂(最高段位)
7DAN:Sugita♂
6DAN:Saito♂ Aita♂
4DAN:Kaneko♀
3DAN:Ogawa♀
 
■2008年度(10射。7月4日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
6DAN:Natsume♂
 
■2009年度(10射。6月19日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
7DAN:Hosoo♂
6DAN:Okitsu♀ Suzuki♂ Hiramoto♂ 
4DAN:Kawase♀ Takahasi♂ 
3DAN:Ikeda♂ Sato♂ Sinkawa♀ Midorikawa♀ Miyamoto♀
 
■2010年度(10射。7月16日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
5DAN:Gotoh♂ Watanabe♀
4DAN:Tahara♂
 
 
■2011年度(10射。10月18日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
6DAN:Oomori♀
5DAN:Kawasaki♀
4DAN:Kobayashi♂
 
■2012年度(10射。6月29日実施):下記の武大流十段的段位を認定する。
7DAN:Hattori♂
5DAN:Soda♂ Hosokawa♂
4DAN:Yamanobe♂
 
 
 
  

 
※弓道理論・実習(1年次・2年次対象) 受講終了生コメント(2003年度)
※弓道理論・実習(1年次・2年次対象) 受講終了生コメント(2002年度)
※弓道理論・実習(1年次対象) 受講終了生コメント(2001年度)
※弓道理論・実習U 受講終了生コメント(2001年度)
※弓道理論・実習T 受講終了生コメント(2000年度)
※弓道理論・実習U 受講終了生コメント(2000年度)
※弓道理論・実習T 受講終了生コメント(1999年度)
 

 
【参考資料】−受講生の弓に対する疑問点−
 
 受講生がいだく、様々な質問・疑問点があげられています。鋭い視点をもったものや、「こんなことも知らなかったのか」と反省をしいられることもあります。
 ごく簡略に回答を付してみましたが・・・。申し訳ない、後半は疲れてきて、手を抜いているかもしれません。
 

 
 
  
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