欧州弓道の旅日記

2000年
 
7月27日(木)
 8:40、自宅出発。千葉あたり高速道路、やや込んでいる。10:40、成田空港着(第2ターミナル)。11:00、MOR先生、YNG氏と成田空港出発ロビーJALカウンターで待ち合わせている。JALカウンターはたくさんあるので中央あたりに荷物を置いて、少し探してみると、すでに2人は到着していた。みんなずいぶん早く来たようだ。YNG氏はラッシュを避け、8:30には到着していたらしい。早速、3人弓をまとめて、搭乗手続きを済ませる。弓は「取り扱い注意」としてくれるようであるが、完全な保証はきかないらしい。全部で10張くらいあっただろうか?今回はOKだが、弓は10張くらいもあり、長い荷物なのでできれば事前に弓を積み込むことの予約もとった方が確実のようだ。
 免税店で、マイルドセブンスペシャルライト2カートン(電卓時計付き)購入。3400円。3200円の日本酒(とっくり)をおみやげ用に購入。ガブラーさんにプレゼントする予定。KDD国際テレホンカードを購入(3000円)。結構待ち時間があった。JAL407便にてフランクフルト国際空港ヘ向けて出発。ビジネスシートに座れて快適、ラッキーであった。各座席にテレビがあり、エコノミーシートには前座席にテレビが埋め込んであるようだ。いろいろと映画をやっているし、ゲームも出来る。電話もクレジットカードを差し込んでかけられるようだ。たいへん高いのでかけたいとは思わないが・・・。映画を見たので、結構暇はつぶせた。ビジネスシートはゆったりとしていて足かけもあって良いが、それでも腰が痛くなるので要注意。何か対策はないものか? 今回は借りなかったが、JAL機内でパソコン用バッテリーも貸してくれるようだ。機内でJALマイレージカードの申し込み手続きをした。今回の分も後ほどマイルに入れられるように手続きできるようだ。半券をとっておかなければならない。
 本日の予定は、フランクフルト到着後、ロットバイルまで行く。誰かが迎えに来てくれるようだがだれか不明。フランクフルト到着は日本時間の午前1時頃であるから、少々辛そうだ。フランクフルトへは現地時間17:15分頃到着した。予定より45分位早い。迎えはまだ来ていないようだ。MOR先生によるとエアハット氏が来てくれるようで、MOR先生は同氏の携帯に連絡しに行ってくれた。渋滞にあたり、まだ空港の手前にいるらしい。18:30頃、エアハット・モリッツ氏とREGINAさん(女性、弓歴2年半)がロットバイル弓道クラブの借りた黄色い大型ワゴン(9人乗り)で迎えに来てくれた。これからロットバイルに向かう。3時間30分位かかる予定。300kmくらいはあるのだろう。 途中、左手側にサーキット場があった。次の日からレースがあるらしい。ミカ・ハッキネン、ミハエル・シューマッハらがレースをするらしい。サーキット場の名前はわからないがオートバーンからすぐ近くであった。途中パーキングで休憩し、ソーセージ入りのパンを頂いた。たいへんおいしかった。
 再び出発。広大な麦畑?が広がっている。丘の向こうまで畑だ。日本の農業とは規模が異なる。少し行くとこれまた広大な向日葵畑や葡萄畑もあった。19:30、まだ太陽は沈んでいない。天気雨で、半袖Tシャツではやや肌寒い。長袖シャツを着てちょうど良い。南部ドイツは赤い屋根の家が多い。教会らしきやや高く、屋根の先がとがった建物も多く見受けられる。21時前ようやく日没。海ではないがラッセンの絵のような、きれいな夕日と雲が丘の向こうに広がる。
 22時をやや過ぎてRottweilの町に到着。Garni-Hotel Sailer 11号室に宿泊。ベッドはやや狭い(ドイツにしては)が、部屋は大変広く1人で使用するにはもったいない。シャワーは明朝にしよう。今日からROTTWEILセミナー中(8月6日まで)ずっとここに宿泊する。
 
 
7月28日(金)
 早く目が覚めたがまた眠り、7:00頃起床した。今日は9:00頃3人で朝食をとり、エアハート氏に迎えに来てもらって、昨年道場開き(SAT先生、SKN先生)を行った弓道場に行く予定である。道場の名前は何だったろうか? 一昨年、道場の命名についてガブラー氏に尋ねられ、ロットバイルのチームカラーがワインレッドらしいので、私は候補として「紅葉館」をあげておいたが残念ながら採用されなかったようだ。ひょっとして、イタリア、ルイジ氏の道場が「紅葉館」だったかもしれない?
 9:00、朝食。いつも渡欧初日の朝食は大変おいしい。パンもハムもコーヒーも最高。半熟ボイルエッグもおいしい。朝食後、散歩に出かける。刃物屋さん(ベッヒャーだったか?)を見た後、雨が降り出した。コンビニエンスストア風の店でブルーの傘を買った(20マルク位)。おもちゃ屋に行き、SHOTの好きなパトカーとアンビュランスを購入。手提げ鞄を買いたいが適当なサイズのものがなかった。11:00過ぎ、ホテルへ戻る。MOR先生がエアハット氏に電話をしたので、エアハット氏が来たら弓道場に向かう。
 ロットバイル弓道場に到着、稽古。ここは剣道のメンバーも稽古する場所なので、奥行きがかなりあり、たいへん立派な弓道場である。こんなに奥行きのある弓道場は日本でも無いのではなかろうか。的は9つくらい立てられる。あづちの砂が白っぽいのとあづちの地面が低すぎるのが気になる。日本に帰ってから安土の作り方の資料を探し、ガブラー氏にE-MAILを送らなければならない。冬の雪対策なのであろうか?(そうでもないようだ) 的をかける高さは測ってあるらしいので、特別な事情があるわけではないのならば、もう少し土を入れるとよいであろう。射場に付属する施設としては、男女別更衣室(ドイツでは男女一緒のところが多い)・トイレ、シャワー、キッチン、談話室、倉庫2つがある。また、2階というか、屋根裏部屋というか、かなり広いスペースがあり、ここでも休めるし、宿泊もできそうである。実際に今回のセミナー参加者の中にはここで宿泊する人も何人かいるようだ。他に、巻藁代用の手製の用具が2台、これはプラスチック製の樽のようなものに麦藁が詰め込んであり、樽の前面は藁がこぼれぬようにビニールシートで覆っている。サイズはほぼ通常の巻き藁と同様である。ドイツでよく使用されるタイプの巻藁代用品である。的枠は紙製のものと木製のものがあった。木製のものはシュツットガルトの人が作成しているらしい。値段は聞かなかったが、エアハット氏は「Expensive!」と言っていた。
 この弓道場は、基幹となる鉄柱以外は会員たちで建てあげた道場であるというから驚きである。総工費用は2000万円くらいと聞くが、もっとかかっているかもしれない。道場名は「修技館」弓道場という。MOR先生が命名されたようだ。ロットバイルの弓道のメンバーは15名程度である。立派な弓道場があるし、今後増えてゆくのであろう。天井部にはヒーターがあるが、冬は大変寒いので今のそれだけでは足りないらしく、ヒーターを増設する予定だという。ここの近くに戦時中は火薬工場があり、この地には鉄道の駅があったようで、鉄道の枕木をうまくリサイクルしてあづち部の施設に利用されている。このような大きな弓道場はドイツにはもう1カ所しかない。他のものは数年前に消失し、現在は建て直したハンブルクのアルスター弓道場がある。何度か訪れたが、建て直してからは訪れていないので、是非訪れたいが、残念ながら今回はハンブルクには行かない。
 14:00過ぎ、ガブラー氏が弓道場に来る。ドイツ弓道連盟の現会長である。皆でコーヒーをいただいてから道場を片付ける。昼食はお腹がすいていなかったのでとっていなかった。銀行に寄った後、町に出かけ、ガブラーさん宅の近くのレストランで軽食をとる。レストランに入る前にガブラーさんのグリーンの店を覗くとイレーネさんが手を振っていた。健康食品の店である。店は現在は息子さんに譲ったらしい。レストランでピルツを飲み、グラッシュスープを注文した。本日の夕食は、おなじく、ガブラーさん宅裏の教会近くの別のレストラン(昔よく行った量の多い店WEINSTUBE)に行く予定らしい。ワインケラーのあるドイツらしいレストランである。
 一旦ホテルに戻り、休息してから、20:00、WEINSTUBEに行く。日本人3人にガブラー夫妻、エアハート夫妻、レギーナさん、イレーネさんの9人。牛ステーキにクリームソースのかかったものを注文。ヌードルとサラダもついている。白ワインを注文。
 弓道場建設開始(1997年)から今日までを記録したアルバムを拝見。昨年の道場開きの様子のアルバムも拝見。弓道場建設費2000万位と聞いているがそんなものでは到底建設できそうにない立派な建物である。日本ならばまったく無理であろう。現在弓道と剣道が使用しているが、双方で費用を出し合ったのかもしれない。詳しくは聞いていない。クラブでは弓道、剣道の他にも使用団体を探しているようだ。金銭的な面で複数の団体が使用する事が望ましいようだ。
 ロットバイルセミナーは日曜日(7月30日)から始まる。明日あたりから続々と参加者が来るのではないだろうか。セミナーが始まれば、我々の宿泊しているホテルもほとんど弓道関係で埋まるらしい。まずはオープンセミナーが行われ後半は指導者セミナーの予定。今回は特別な企画として指導者とお弟子さんのペアで参加してもらう。
 ・オープンセミナー予定(7月30日日曜日から8月3日木曜日)
     9:00〜10:00 フリートレーニング
    10:00〜12:00 セミナー午前の部
    12:30 昼食(BAD Restaurant) 
    14:00〜15:00 フリートレーニング
    15:00〜19:00 セミナー午後の部
    19:30 夕食
   初日:開講式。質問受付。
   最終日:13:00終了
       午後、著名なスチールアーティストの製作所を訪ねる予定。
  ・指導者セミナー(8月4日〜6日)
    シュパイデル氏は3日夜に到着するらしい。
 
 
7月29日(土)
 7:30、朝食。9:30、町までショッピングに3人で出かける。雨が降っている。BACHER?(スペルが違うと思う)でゾーリンゲンの鋏(69DM)を購入。文具などの店でソビエト3袋購入(各4,50DM5,50DM程度)。おもちゃと雑貨の店でLOOP'Sの鞄(49DM)購入。昔ここで同じく安い鞄を購入したような気がする。
 一旦ホテルへ戻り、12:00、3人でレストランへ向かう。中華レストランで食事。チキンのラーメンを注文したつもりが、チキンの焼きそばであった。ちょっと失敗したと思ったがおいしかった。中華の味は日本人には馴染める。13:30頃、ホテルにエアハート氏が迎えに来てくれる予定。14:30〜稽古。9的立てられている。矢数がかかってなさそうな人が多い。矢束の詰まる人が多い。数人早い人もいる。弓歴の長い人は前と同じ課題の人が多い。初級の人は少し指導すれば向上しそうである。途中短い休憩とカフェパウゼをはさみ、17:45終了。ガブラー氏に3セット分国際武道大学の別科案内と外国人研修生の依頼手続き方法の資料を渡した。ドイツ弓道バイスプレジデントのニーマン氏(Bingen)とコニーさん(Hamburg)に資料を渡していただくことになった。本日20数人が稽古。立ち疲れであろうか?、また腰痛に悩まされそうである。
 稽古から帰り、ホテルで休息。19:30にレストランBECHER(昔にも行ったことのあるRottweil のティピカルなレストラン)で夕食。地元料理のシュペッツレでも特別なもの(レバー入りのヌードル)を食べた。ややくせのあるにおいであるが味は悪くない。ビールと赤ワインを飲み、最後にキルシェワッサーを飲んだ。46度くらいある蒸留チェリー酒である。胃によいとロットバイルの人は言っていた。エアハート氏とイレーネさんが弓道デモンストレーションした「Bogenschessens」の月刊誌を見せてもらった。表紙に彼らが掲載されている。Rottweilは昔、ニトロを使った特殊な爆弾を製造していた町で、現在の弓道場の回りには爆弾工場が広い敷地を持っていたようである。道場のある土地は、その工場に通じる鉄道の駅のあった跡地である。土地は武道団体で買い取ったようである。
 10:00ホテルへ戻る。これでもあまり遅くならなかった方だ。
 
 
7月30日(日)
 本日も早く目が覚める。シャワーを浴び、8:00に朝食。9:00に迎えに来てもらう予定。
 袴に着替えて出発し、道場に着いてから弓具準備。10:00、開講式。MOR先生と私で礼射を行う。私は○×。2本目割り膝はびくり加減であった。(このときデジタルカメラで撮影していただいたものを数日後エアハート氏からいただいた。たいへんきれいにとっていただいた。道場名や日時なども入れていただいている。感激。)
 午前中12射ごとに射込み。お昼はBAD RESTAURANTで、みんなでバイキング形式でとり、我々はホテルに帰って休息。レギーナさんに小物入れをプレゼント。午後も射込み12射ごと。途中コーヒーブレイク+ケーキ。射込みながら各人の問題点を指摘指導。わずか1日でずいぶんよくなった人もいる。経験年数の長い人は指摘箇所が以前とあまり変わらないようだ。初心者の中にはたいへん無駄な力が入り過ぎていて固さの目立つ人が随分いる。阿波研造氏が「力を用いてはいけません」(だったかな?)と言ったのがわかるような気もする。(^_^;)(半分冗談ではあるが・・・。)
 ハンス・ピーヒェルマイヤーさんの伸弓グラス弓を拝見。ハンガリーの弓道家が作った弓らしい。良くできている。以前、私にE-MAILを送ってくれたハンガリーの弓道家らしい。元々弓の職人らしい。ハンス氏やイタリアのルイジ氏などがアドバイスし、作成したのであろう。引かせてもらったが、日本で作られるグラス弓と比べて遜色はない。オーストリアのルスティーさんも並弓で同じ弓を使用していて、こちらも引かせてもらったが、引いてみて驚いた。ハンス氏のものとは比べものにならないほど良い弓である。振動はないし、16kgくらいであるがたいへん冴えた弓である。弓返りも早かった。価格は弓代400DMとドイツまでの運送料50DMでドイツでは合計450DM(約2万7000円くらいか)という。まあ商売として成り立たないであろうが、欧州弓道の発展に貢献するであろうし、ハンガリーはドイツと比べると裕福な国ではなく、ハンガリーの弓道クラブにとっても弓代の収入は同クラブ発展のために使われる経費として役立っているように聞く。ハンガリー製の和弓KRS先生が1張購入されたようで、MOR先生が今回持ち帰るそうである。(これは後日、私が持ち帰りKRS先生に渡すこととなった。外国製和弓の日本への輸入?第一号かもしれない。) 和弓を輸入する時代に突入か? グラス弓ではあるが、こんなにすばらしい外国製の和弓を見て、実際に引くと弓道が国際化していることを身近に肌で感じる。外国製の和弓は話には聞いていたが私の想像を遙かに超えるすばらしいものであった。ちなみにイタリアでも個人でカーボン、グラス弓を作成してイタリア弓道を助けているし、カーボンを内蔵した竹弓を制作している人もいる。こちらは個人の趣味での制作である。藤放しも随分海外に出ていると考えられるが、昔は村をした人が名を入れていたようなので、外国人が藤放しから完成させた弓はたとえば「made in Germany」になるのだろうか? 藤放しはまだ「弓」とは言わない。そうするとすでに数十張の外国製和竹弓が存在することとなる。
 アルフレッドさんの知り合い(70歳くらいの人)の人が弓の形を見て欲しいということで拝見。張り顔はよいが出木である。MOR先生がテーブルを利用して出入りを矯正。これは鳥居が無いときにはたいへん良い方法である。よいことを教わった。
 稽古後恒例のレストランで夕食。ここは昔労働者のシャワールームだったようだ。それでBAD RESTAURANTという。エアハート氏にボールペンをプレゼント。夕食後、ホテルに帰る。腰痛の薬を飲み、10:00頃就寝。
 クラウス氏より、「若い人のために、日置流と正面の違いについて、教えてほしい」との要望があった。(一括りに正面の射法と言っても要は指導者により指導の仕方が異なるのであるから難しい所であるが、すでに、セミナーの合間を見つけて一通り作成してみた。MOR先生に見ていただかなくてはならない。)
 
 
7月31日(月)
 7:00、朝食。9:30、ヘルムート・ニーマンさんのBMWで出発。皮のシートで高級そう。10年以上乗ってるとのことで、すでに20万キロ以上走行している。タイヤの幅は大変広く、見た目改造車っぽい。日本で走っていたらちょっとあぶないぞ。弓道場に着き、アルフレッド氏からラズベリー?のリキュールらしきものをプレゼントしていただいた。前日のアルフレッドさんの友人の弓を再び拝見。出入りが戻っている。火を入れないとダメらしい。15年くらいの枯れた弓なのであまり効き目がなかったようだ。10:00から正規に稽古が始まる。始まりの様子をビデオに録画した。本日午前も射込みながら様子をみる。前日と比べてたいへんよくなっている人もいる。はやり普段矢数がかけられないのは大きなハンデとなっているものと考えられる。ドイツで弓道場以外の稽古は体育館がほとんどであり、週1〜2回という人が大半である。
 年輩男性の深すぎるゆがけの溝を修正する。射術的にはひねりが戻って離れている。修正後、巻き藁ではよかった。的前では以前とあまり変わっていない。とにかく力が入りすぎているので、効率のよい引き方を習得する必要があろう。
 クラウス氏がハンガリー製のゆがけを見せてくれた。皮の質はあまり良くなく、縫製なども荒っぽいが形状は良くできている。ただ、拇指が付け根が堅く、固定されたようで離れにくいのではないかと思われる。改良してもらう必要がある。価格は200DMと言っていたか250DMと言っていたか? 作成したのはハンガリーの弓道家で本職は靴職人らしい。弓道家ではあるが本人はあまり弓を引いていないようである。
 ヘルムート氏に弦2本をプレゼント。ちなみにヘルムート氏の使用竹弓はチャラ氏が村したものである。チャラ氏の村は細村で特徴がある。上品な感じがする。しかし、細村過ぎて上が安定しないのであろうか、関板と弦の間隔が開きすぎている。間隔を狭めると弦が返るかもしれない。
 例のレストランで昼食後、ホテルへ戻る。14:30、再び道場へ。ヘルムート氏に乗せてもらう。午後は寄せられた質問にもMOR先生が返答する予定。
 12射引いた後休憩。休憩後MOR先生の講義1時間30分(テープに録音)。コーヒーブレイクの後、再び射込み。フランクフルトの女性(弓歴12年)がゆがけの溝について確認をしてほしいと言うので拝見。3年くらい前にSKN先生にレザーを当て修正してもらったらしい。再び深くなっているようで、2コンポーネントグリューで修正(日本のものと同じような成分であろうが、固まる速度が予測がつかないので、次回は使い慣れた接着剤を持参したほうがよい)。
 夕食後、道場に戻り、みんなでワインなどを飲み歓談。赤・白両方頂いたが、良いワインのようだ。酒に詳しくない私にはあまりわからないが白はおいしかった。ハンス・ピーヒェルマイヤー氏がギター持参でドイツの歌などを歌ってくれた。ハンス氏の替え歌「kyudo song」も披露してくれた。10:30頃ホテルに戻る。
 
 
8月1日(火)
 7:00、朝食。8:30、日本にпBTシャツ2枚洗濯。9:30ホテル発。アルフレッド氏にトンボのデザインされたハンカチをプレゼント。午前射込み稽古。フランクフルトの女性(名前が不明)のゆがけを仕上げる。離れやすいようだ。アルフレッド氏の友人の竹弓を火入れし、出木を直す。あまり直らないのでMOR先生になおしていただく。昼前に再チェックするとまた戻っている。もう一度やり方を考えて直す必要あり。MOR先生が椅子を利用して直すことを提案。
 今日の新聞の地方スポーツ版にロットバイルでの弓道セミナーの様子が掲載された。MOR先生が指導されている写真も掲載されている。今日はロットバイル市長が弓道見学と挨拶にいらっしゃる予定。
 ラウンジで弓具を販売している。カールスルーエのメンバーが売っているらしい。参考のためカタログと名刺をもらっておいた。
 昼食後ホテルへ戻る。YNG氏はエアハート氏のオフィスに行ってE-MAILをチェックするらしい。
 14:30、道場に向けて出発。射込み稽古。16:00、ロットバイル市長が挨拶にこられ、弓道見学(私、YNG氏、MOR先生の3人で日置流体配を行う。私、×○、1本め大きく前、2本目割膝は星)。新聞を見たのであろう、数名の見学者もあった。
 夕食後、道場で歓談。ハンス氏の作成した弦を見せてもらった。洋弓で使用するファーストフライトで、和弓弦に近い色のものを探して作ったようだ。2年くらい使用しているらしい。弦輪の部分がやや痛んでいるだけで、全く切れそうな気配はない。弦打した感じは冴えはない。仕上げには何か塗料をかけているようだ。SMNさんとOKMさんに「ヤマト弦0号」を各1本ずつとSMNさんには「弦音」1本、OKMさんには「直心U」1本をプレゼント。
 YNG氏とチャラ氏は各自の藤放しを削っている。チャラ氏はこれまで7,8張仕上げたようだ。1000DM位で希望者に売っているようだ。SMNさんがチャラ氏の奥様アンネさんが使用している弓(細村仕上げ)を気に入っているらしい。チャラ氏の仕上げの特徴は細村で角村、上の反りを弱くしている。細すぎるようにも思われるが、弦が返りやすいので自然と上が弱く仕上げられているのかもしれない。チャラ氏、弓の最終仕上げには通気性のある特殊な塗料を使用しているようだ。見た目は塗料が塗られているとは思えないような仕上がりだった。10:00過ぎホテルへもどる。
 
 
8月2日(水)
 7:00過ぎ朝食。昨日喉に違和感があったし、本日もあやしいので、風邪薬を飲む。はがき2通を書いて出した。
 午前射込み稽古。本日「弓は」の高さを高くしたらずいぶん具合がかわった。「弓は」が低い方が冴えがあった。京大に4ヶ月いたというベルリンのメンバーの男性に竹定規をプレゼント。道場で記念撮影をした。本日夕食後、アルフレッドさん達と町へ飲みに出かける予定。12:00、昼食。
 ウベ・ボイトナーゲルさんが「きそげ」を欲しいらしい。知り合いの鍛冶屋さんにも頼んでいるらしいがおそらく制作費が高いと考えられるようだ。ウベ氏は今年、筑波大学に滞在するらしいので、筑波大学弓道研究室では、私が山口の鉄工所で頼んで作ってもらった「きそげ」が購入できることを紹介。しかし、筑波大学弓道研究室のものはすべてなくなったらしいので、国際武道大学弓道研究室にあるもの(約20)を今度筑波で10ほどひきとってもらおうと思う。たしか販売価格は1500円であったことも紹介すると今マルクで払いたいと言われたが、ウベ氏が筑波に行ったときに購入してもらう方がよかろう。
 午後射込み稽古。6:00講義。質問の残りをMOR先生回答。
 
 MOR先生講義:メモ
 7:00、夕食。8:30、ホテルに戻る。8:50、町へ出かける。行く予定であった居酒屋(ガブラーさん宅の山手寄り)が満席であったので別の店を紹介してもらった。なんと居酒屋の勝手口を通って裏に抜けた。WEINSTUBE(居酒屋の意か?よく行くところとは違う店)へゆき、みんなでメニューの上から順番に試し、白ワイン4杯と赤ワイン1杯を試した。MOR先生、YNG氏、OKMさん、アンネさん、チャラ氏、チャラ氏婦人(アンネ)、ベアーテさん、フランクフルトの女性(?)、21歳の若者(ミヒャエル)、アルフレッドさんと私、11人。久しぶりにちょっと飲み過ぎた。くらくらしながら、12:00ホテルへ戻る。明日は各自朝食にしようと意見が一致。就寝。
 
 
8月3日(木)ロットバイル、オープンセミナー最終日
 7:30、一人で朝食へ向かう。MOR先生とYNG氏はもう朝食を済ませたのであろうか、食堂にはいない。ベルリンから来た女性と合い席。いつもは半熟ゆで卵だったが、今日はハム入りのスクランブルエッグを食べてみた。ちょっと期待はずれ。ゆで卵の方がおいしい。明日からまたゆで卵にしよう。
 本日の朝刊地方版スポーツ面に弓道が載った。先日の市長さんがいらした時の「セレモニーシューティング(日置流体配)」の様子が写真と共に掲載されていた。私の1本目詰合いの写真であった。YNG氏、MOR先生も写っている。記念にもらって帰った。
 9:30、道場に向かう。射込み稽古。12:45、稽古終了。ホースト氏の他、皆さん熱心に稽古し、たいへん上手になっている。この合宿では自由稽古を含めて42時間の稽古をしたらしい。通常の日置セミナーは28時間とのこと。合宿後の稽古も努めて継続的に稽古できれば相当上達するであろうが、各地に戻ると、稽古場の関係から1週間に2〜4回程度の稽古しかできない方がほとんどのようだ。本日で半数以上がセミナーを終え、残りの人は指導者セミナーに残るようである。ハンス・ピーヒェルマイヤー氏は一端自宅へ帰った。また日曜日に来て、一緒にイタリアのセミナーに向かう予定。
 昼食後、ホテルへ帰る。14:40、MOR先生、YNG氏、ガブラー氏、ヘルムート氏、クラウス氏、ミヒャエル氏、ステファン氏、赤毛の女性(アーヘンのメンバー、エバさん)、私の9人でKunststiftung Erich Hauserを訪ねる。ドイツでは有名な芸術家だそうである。東京(ゲーテ、インスティテュート?)にも作品があるらしい。水戸芸術館の塔のような金属を使用した芸術作品を作っている。ギャラリーと作品制作作業場、屋外展示の作品を見学した。
 ホテルに戻り、リラックス。洗濯。19:00にガブラーさん宅を訪ねる予定。夕食に招待されている。ウタさんには赤矢羽根柄のチーフをプレゼントしようと思う。18:40頃ホテルを出る予定。シュパイデル氏は本日夜フィンランドでのセミナーから直接こちらへ到着予定。イレーネさんがシュツットガルトまで迎えに行くのであろう。
 18:40、ホテル発。ホテルを出るのが早すぎた。少し時間をつぶしガブラーさん宅へお邪魔。ガブラーさん宅はミュージアムのようにたくさんの刀、槍類、鉄砲や弓矢が壁に飾ってある。ドイツの古いビアジョッキもたくさんある。古い家具もたくさんある。日本(仙台)のの古タンスもある。今はこの広い家に2人で住んでいるらしい。ウタさんは仕事(体育教師)はもうやめたらしい。今日はゴルフに行って来たという。相変わらず若々しい。ウタさんの手料理をごちそうになる。たいへんおいしい。サラダ、ライスにグラッシュ。ホフさん(前ドイツ弓道連盟会長)ともう一人(年輩の男性、前に会ったことはある。)が到着した。ウタさんにSHOTの写真を見せる。また、ビデオも少しみていただいた。ガブラーさんにロットバイルのライターを頂いた。ウタさんからSHOTTシャツを頂いた。ウタさんには矢羽根チーフプレゼント。ガブラー夫妻宅には今度、日本の高校生(弓道を学んでいるらしい)がホームステイをするらしい。どこの高校だろうか?
 21:00過ぎ、ホテルに帰る。スイスのヨーグ氏とエスタさんがホテルに来ていた。「Oh! MATSUO!」と言われ、抱擁された。
 11:00頃、シュパイデル氏到着。フィンランドのパイヨラハティーセミナーから直接こちらへ来た。SAT先生、SKN先生らもお元気のようだ。ただ、渡欧の際、成田で弓と矢筒の運搬に航空会社の方でミスがあり(成田に置かれたまま)、別便で送られたらしい。更にアムステルダムでもトランジットに問題があり、結局4日遅れで弓矢が到着。散々である。その間、バッゲ氏の弓とシュパイデル氏の弓で、矢も借り物で稽古されたらしい。同情申し上げる。
 
 
8月4日(金)C級セミナー開始日
 7:30、朝食。さん、エスタさんら多くのメンバーがすでにいる。ITKさんはEKFセミナーで4段に合格したらしい。9:30、道場へ向け出発。10:00、稽古開始。このセミナーには指導者とお弟子さんのペアで参加している。セミナーの目的は指導のあり方を中心として行う。午前中は射込みを行い、お互いの射術の様子を観察する。まずは指導者に対して中心に射技指導。午後はお弟子さんに対しての指導を行い、各指導者に指導の観点について学んでもらう。大きな問題のある人は少ないような気がする。お弟子さんも結構な弓歴の方が多い。巻き藁を引いている人もいるがこれらの方も巻き藁のみでなく的も引いている方である。
 ITKさんによると、EKFセミナーで日本の講師より、日置流の指導者層に、「弓手の手首を折らないような指導が必要である。ING先生は手首を折っていない。」との話があったようである。
 12:00、昼食。昼食後ホテルへ戻る。YNG氏は道場で弓を削るらしい。荒削りながら良い形になっている。
 14:30、道場に向け出発。射込んだ後、お弟子さんたちにそれぞれ引いていただく。MOR先生の指導を指導者の方に聞いていただき、指導の観点について学習していただく。後ろの方の的は他のお弟子さんたち、自由に引いていただいてよいことになっているが、誰も引かないで、MOR先生の指導を聞いてる。私もお弟子さん達の課題をメモした。表現の仕方はやや異なるが、MOR先生の観点とほとんど一致する。私自身にもこの指導者セミナーは大変勉強になった。全員出来なかったので、残りのお弟子さんはまた明日指導。
 本日の夕食は、前に日本人3人で行った中華レストランに行く。シュパイデル氏とヘルムート氏も一緒に行った。たくさん食べて飲んだ。本日もまた度を過ごしてしまった。5人で200.50DM。安い。MOR先生と半分づつ出した。
 ホテルに戻り。MOR先生がチャラ氏からもらったらしいCDよりING先生の稽古や礼射の様子を見せていただいた。MOR先生曰く「10年前に見たのと今見るのでは見え方が違う」。自己の修練の具合により見え方が異なってくるのである。
 シュパイデル氏がフィンランドでもらった石のお猪口をMOR先生、YNG氏、私に1つづつ頂いた。シュパイデル氏にはお茶、ヘルムート氏には弓道鞄をプレゼント。
 
 
 
8月5日(土)
 土曜日なので7:30〜朝食。9:30、道場に向かう。IZKさんに「たすきがけ」の資料のコピーを渡す。数年前に用意して渡さないままになっていた。弦もヤマト0号と飛天を試しに使用してもらう。
 昨日見きれなかった残りのお弟子さん達に引いてもらい、MOR先生が指導する。
男性のゆがけ弦枕を修正。オーストリアウイーンの年輩女性にゆがけの管理の仕方とさす時の注意点(きつく絞めすぎていたため)を指示した。マーチンさんにも彼女の弦溝が深くなったら2コンポーネントクレーバーかレザーで修正してもらうように言っておいた。彼女はぎり粉でゆがけが汚れるということで、射術に影響はない旨を述べたが、油分の少ない特製のぎり粉をプレゼントした。
 本日午前中はほとんど引けなかった。的前4本くらいしか私は引いていない。
 12:00、昼食。午後はMOR先生の講義(指導に関するお話)と質疑応答、射込みを予定している。
 エアハット氏にお願いしてKZO君にeメールを送っておいた。キーボードのキーが少し違うのでとまどった。
 指導者対象のMOR先生の講義が行われている間、お弟子さんたちと一緒に的前を引く。今日午後もゆがけを修正した。何とか簡単に出来る方法をかんがえておかないといけない。特別な道具なども持参した方が良い。IZKさんのお弟子さんはいいところも持っているが射形を直すのは苦労しそうである。
 19:00、夕食。何となく打ち上げに突入。ヨーグ氏から昨年の国際大会参加のため日本に滞在した時のエピソードを聞く。楽しそうにしゃべっている。さぞかし新鮮な体験であったのだろう。ヨーグ氏は結婚し、8ヶ月の男の子がいるらしい。マンフレッド氏(背が高い人)も日本を訪れたらしい。MOR先生とシュパイデル氏、ガブラー氏が来年の予定について話し合っている。そのうちハンガリーにも誰か訪れなければならないであろう。マーチン氏のオーストリアも何とかしてあげたいが。来年?道場を建てる計画をしていると聞く。
 チャラ夫妻にそれぞれチーフプレゼント。ヨーグ氏、エスタさんにもそれぞれプレゼントした。エスタさんはたいへん好きな柄だったらしく、思いの外感激してくれた。
11:00過ぎ、ホテルに帰る。コッファー詰めなければならない。
 
 
8月6日(日)
 朝、荷造りをしておかなければならない。本日中にイタリアパランツァに向かう。
 8:00前朝食。シャワー。9:15、荷造りを済ませ、袴に着替えて道場へ向かう。
レギーナさんから翔太へのプレゼント(Tシャツ)と、タイガーアイの石とメッセージを頂いた。ヨーグ氏とエスタさんから何か開けていないがSHOTへプレゼントを頂いた。
 射込んだ後、MOR先生の講義、質疑応答。12:40稽古を終了。NAME ARTとキーホルダー2個、ロットバイルの金属製カップをプレゼントしていただいた。
 着替えて荷物を整理する。弓具を片付けBAD RESTAURANTでの最後の昼食をとる。このレストランの入り口には紫のきれいな花があるが、何の花だろう? 日本では見たことがない。花の名前を聞き忘れたのは残念。今日は大きなローストビーフを食べた。なかなかおいしい。昼食をとりながら、クラウス・ギーベル氏が来年10月頃、国際武道大学へ研修生として来たいとのことを聞く。クラウス氏には竹製の定規をプレゼントした。昔、私が「孫の手」をプレゼントしたらしい。クラウス・ギーベル氏からは白ワインを頂いた。写真家の彼にはいつもすばらしい写真を頂いているので、来日の折にはもっとよいものをプレゼントしよう。彼はイスマー氏のお弟子さん。
マーチンさんのお弟子さんでオーストリア、ウイーンの女性(おばあちゃん)からマスコット、ベアとウイーンの本を頂いた。何かメッセージが書いてあった。
 決定ではないが、チャラさん、アンネさんは来年春に筑波を訪れる予定らしい。ヨーグ氏の子供(男8ヶ月)の写真を見せていただいた。目のくりくりとしたかわいい子である。奥さんも写っていたが、会ったことはないと思うが・・。ヨーグ氏は小山の竹弓を使用している。スイスの小さな店で売っていたらしい。骨董店かと思ったが違うようで、アーチェリー関係の店であろうか?詳しいことは聞かなかったが、数張おいてあるようなので小山弓具と取り引きしているのだろうか? 今度小山さんに聞いてみたい。
 荷物をイタリア行きの車に詰め込む。ハンス・ピーヒェルマイヤー氏も到着している。奥さんのアンネッティーさんもいらした。お互い別れの挨拶を済ませ(これが長い)、イタリア、パランツァ(ラゴ、マジョーレ湖畔)に向けて2台で出発。MOR先生、ミヒャエル氏、私がヘルムート氏の車に乗り込む。シュパイデル氏とYNG氏はハンス婦人はハンス氏の車。途中たいへんなシュタウにかかる。ラジオによるとホッホワッサーにより17km渋滞とのこと。ほとんど進まない。高速が途中通行止めで迂回しないといけないらしい。2時間半くらいかけてようやく渋滞を抜けた。迂回道で、ライン川であろうか、橋を渡ったが推量が増し、確かに濁流となって流れている。Churの町を左に見て、ハイウエイでパランツァに向かう。もうすでに20:45。ハンス氏の車は分岐寸前で渋滞道を避け、一般道を抜けてハイウエイに戻ったらしく、すでに先を走っているであろう。
 途中ドライブインで軽食をとる。ハンバーガーをみんな注文した。売店でレモンキャンデー(2,70スイスfr.)と缶切り(9.50スイスfr.)を購入した。4年前の持ち金で日本円でいくらかわからない。
 イタリア国境では特にパスコントロールはなかった。あやしい者だけ止めているのだろうか。ラゴマジョーレを左に見ながらパランツァに向かう。夜の湖と山と夜景・半月がとても美しい。湖沿いもずいぶん走ったが結構パランツァまで距離がある。パランツァには0:10頃到着した。Luigi氏、Gavino氏、Mario氏ら10名以上が我々の到着を待っていてくれた。ハンス氏の車は22:00前に到着したらしい。
 106号室が私の部屋。少しお腹がすいているのでMOR先生の部屋で即席麺を食べる。部屋に戻り、荷物を開いてから就寝。
 
 
 
8月7日(月)
 イタリアPALLANZAセミナー開始日
 私が先にここに来たのは5年くらい前か? HRSAOYも一緒だった。AOY嬢は現在、N●●でアナウンサーとして活躍中。8:00,朝食。たまった洗濯をする。ドイツでは1〜2日しか晴れなかったが、イタリアの初日、今日は良い天気なのですぐに乾きそうだ。
 道場(体育館)にはING先生の写真や書「貫中久」が飾られている。9:30,稽古開始。マッシモ氏が合宿の運営をこなしていた。イタリアに矢師?パウロ氏?は髪がずいぶん長くなっていた。私の矢を見て、コンドルの羽ではないかと言っていた。射込みで12射ごとに休憩。40本くらい引いただろうか。的は12個?だったかな。前3的は後期セミナーに参加の人が自由稽古している。看的はこの人達におねがいしてあるようだ。的場はあづちではなく、藁束を3段くらいに重ねたものを使用しているので、時折、藁をはずれたり、藁を突き抜けて、矢が藁の裏で横たわるため、看的係(実際には看矢係であるが・・・)が合図して、横たわった矢をとるのである。藁束の裏には防矢ネットが張ってある。2,3人難しい弓を引いているが、概ね良さそうである。ルイジ氏が作ったと思われる弓が何張か見受けられる。また今度ゆっくり拝見しよう。
 13:00、稽古終了。昼食(時間をかけて食べる。サラダ、パスタまたはリゾット、ポークとフライドポテト、最後にティラミス)。シュパイデル氏とコーヒーを飲みに行く。そこへローゼンベルク氏がいらっしゃり、シュパイデル氏はエスプレッソ、私はカフェラッテをごちそうになった。午後も射込みながら射術指導する予定だったが、マッシモ氏から立ち(3人)でMOR先生にチェックして欲しいとの要望があった。午後稽古の始まる時に参加者名簿と立ちのリストをくれる予定。
 午後の稽古も射込み。射込みながらMOR先生と私が気のついた点をアドバイス。稽古後、Carlo氏が弓を村している。20kgを19kg程度にしたいらしい。Carlo氏は20張くらい自分で弓を作ったらしい。竹もヨーロッパで見つけたらしい。 Luigi氏が自分で作った竹弓を見せてくれた。悪くない張顔である。引き形はやや胴が強い。小山に行って弓の打ち方をならい、その場で1張り作らせてもらったようだ。Carlo氏もLuigi氏もよく研究している。
 PAOLO氏の子供は8ヶ月らしい。奥様と一緒に週末に来るらしい。
 
 
8月8日(火)
 8:00、朝食。部屋からрかけようと思ったがうまく行かなかった。
 9:15、稽古開始。射込み40射くらい引いた。
 13:00、昼食。食事は大変おいしく、デザートもおいしい。
 16:15、午後の稽古。MOR先生の講義。
スイスのディータ・アンケ夫妻がいらっしゃった。相変わらずのすばらしいひげだ。ここまで3時間くらいで来られるそうだ。彼の自宅からロットバイルまでは1時間ちょっとらしい。するとやはりこの間はずいぶん時間がかかった事になる。
 19:30、稽古終了。MOR先生とハンス氏、ルイジ氏が来年のセミナーについて相談している。ハンガリーにも指導に行くかどうか検討している。
 20:00夕食。夕食後町へ出かける。ルイジさんの娘SARAさん夫妻と子供(男の子、女の子)(ルイジさんの孫)も一緒。町で他のグループとも合流し大勢になった。観光地なので夜も祭りかと思うほどにぎわっている。湖畔を散歩し、バーに入る。白ビールを飲む。アントニオさん(イタリアの会長さんか?)がみんなにおごってくれたようだ。ANTONELLO氏がテレホンカードについてフロントに訪ねてくれて、10000リラ分のものを購入してくれた。連盟から出してくれたようだ。
 
 
 
8月9日(水)前期セミナー最終日
 シャワーを済ませ、7:00朝食。8:50道場へ向かう。9:30より稽古。射込み。RASUVAN MARES氏と名刺交換。国際武道大の研修生の件でE-MAILをくれるとのこと。ポーランドの3人も稽古に参加している。今度ポーランドにも来てセミナーを開いて欲しいとの要望があった。ポーランドには15人くらいのメンバーがいるらしい。だんだん行かなければならない場所が増えてくる。誰か学生で長期滞在出来る者がいればよいのだろうが。午前中で前期セミナーを終了。半数が15名が去り、新しいメンバーが明日から加わる。ANTONELLO夫妻やRASUVAN氏、ROSENBERG氏、的割の一緒だったRICCARDO氏も帰った。IWTさんがいらっしゃった。IWTさんは今年のEKFセミナー後の審査で錬士に合格した。MMさんのお知り合いのようだ。
 食事後、シュパイデル氏、YNG氏と散歩に出かけた。坂道を上り、小さな教会があった。12世紀の建物らしい。大変よい景色が広がる。MOR先生は町まで買い物に行かれた。電池を買いに行かれたが、店は3時半まで開かなかったらしい。
 午後は指導者の研究会の予定。16:15より始まる。指導者に対して目録の中から講義が行われた。大変有意義な講義であった。カセットテープが既になくなったので、ビデオに録画。次回はカセットテープ、ビデオテープも多めに持ってくる必要がある。ビデオの三脚もあればベスト。ハンス氏、ミヒャエル氏に竹籠ををプレゼント。
 カルロさんの藤放しを張る。4寸伸びで強そうだ。25〜26kgくらいありそうだったとYNG氏がいう。上の反りがやや強そうだが、矯正出来るであろうし、藤放しとしては、だいたいいいようだ。散歩に出かけるつもりだったが、時間がなくなったので道場でゆっくりしたあと、部屋に帰る。もうすぐ夕食20:00。
 夕食後パランツァの町に出かける。ホーランドのピーター氏と話をする。彼はポーランドで初めての弓道家らしい。1年目から弓道を始めた。招待するので是非ポーランドにも来て欲しいと言われた。彼の奥さん(容姿はどこから見てもフィットネスインストラクターに見える)も来て弓を引いている。カフェバーでベリー系のアイスクリームを食べる。YNG氏とIWTさん、リトバさん、カルロ氏、そのほか十数人一緒に来た。アイスクリームはピッコロサイズを頼んだが十分。甘いし酸っぱい、味が濃い。宿泊所に帰るとそこでも20人くらいが屋外で飲んでいる。
 
 
8月10日(木)パランツァ後期セミナー開始。
 7:30起床、シャワー。8:00朝食。パン1個とインスタントみそ汁、ミルクコーヒーを飲む。9:30より後期セミナー開始。射込み稽古。角見の利かない人、体の割り込みの少なくゆるみがちな人が多い。午前の稽古を終え、13:20昼食。14:40シュパイデル氏と町へ出かける。シュパイデル氏は旅行会社に行き、電車の手配をしているらしい。私はスペインの小型フォーク(チーズや果物用?)を23000リラで購入。電池4本も購入(8500リラ)。船着き場の喫茶でカプチーノをシュパイデルさんにごちそうになる。帰りにきれいな瓶のリキュールを購入。
 16:15、午後稽古開始。射込み稽古。19:15稽古を終わる。アントニオ氏の藤放し張るが大変よい。アントニオ氏は大変喜んでいた。MOR先生との話の中で海外向けの入門書が必要であると感じた。技術面はもちろん、弓具や歴史、そのほか基本的なものがあればよいのだが。もちろん海外のみならず、日本にも必要であろう。IWTさんもいろいろイタリアのグループのために翻訳してくれているようだ。浦上先生の「弓具の見方扱い方」もイタリア人は翻訳をして欲しいらしいが、版権の問題もあるし、ちょっと専門的過ぎるし、知識としては役に立つが麻弦の製法など現代の欧州弓道にはあまり有益でないものもあるのでもう少し現状に対応したもの(グラスファイバーやカーボンの弓、ジュラルミン、カーボンの矢なども含める)が必要である。
 20:00、夕食。MTD氏もインカレを終え到着した。国際武道の結果ももらう。男子予選を競射で通過し1回戦で破れたようだ。女子は予選を通過出来なかった。なぜ試合で中たらないのだろうか?
 長〜い夕食後10:00、一服、バーではすでにダンスが始まっている。ヘルムート氏から、9月にドイツ弓道選手権(団体)の予選があることを聞いた。各県2チームまでが参加し、26チームのうち9チームを決勝大会に残すらしい。決勝大会は10月にある。その1週間後にはオランダ弓道15周年?の記念大会があり、招待されているらしい。ベローナさんがダンスに誘っている。YNG氏がすでにつかまった。私も時間の問題とあきらめる。5分後私もつかまり、ダンスに混じる。遅れてきたMTD氏もすぐにつかまった。イタリア人のハイテンションには本当にびっくりする。
 
 
8月11日(金)
 7:30、起床。8:00、朝食。9:30、セミナー開始。射込み稽古。フィンランドのリトバ、リサさんやポーランドの3人、巻きわらを引いているイタリア人の足の不自由な芸術家のおじさんは今日午前で終了するらしい。ポーランドのピオターさんの奥さんに話を聞くと3人は昨年の5月にハンスさんのセミナーを受け弓道をはじめ、8月のMOR先生達のイタリアセミナーに参加したらしい。弓歴1年ちょっと。他には10人から15人くらいのメンバーがいるらしい。道具がないのが現在の問題らしい。4,5年前にイタリア、パオロ氏からもらった羽で私が作った2015の矢4本をクラブで使ってもらうことにした。芸術家のおじさんに、弦巻を譲ってもらえないかと尋ねられた。私の弦巻きは10年以上も前にドイツで購入した弦巻である。ドイツで購入したものであることを言うとふで粉入れとぎり粉入れを売ってくれと言われた。これは両方私が色を塗って制作したもので、特にぎり粉入れはたいへん気に入っているものであったが、差し上げることにした。「いくらか?」と尋ねられたがお金をもらうのも気が引けたので「差し上げる」と言ったが、それではおじさんも気がすまないようだったので、「カプチーノ2杯で」と言っておいた。それでもやはりおじさんは気がすまないらしく、「私に良い考えがある」と言っていた。昼食の時におじさんは自分で作った焼き物の器をプレゼントしてくれた。ありがたく頂いた。お昼にリサさんに今後の課題のカードを渡す。
 昼食後、YNG氏、MTD氏と町に出かける。湖畔を散歩し、路地裏を廻ってシュパイデル氏と待ち合わせの喫茶店へ。エスプレッソを注文した。シュパイデル氏も到着し、リサさんにも偶然会い、2杯目にカプチーノを飲む。カプチーノはたいへんおしかった。全部(5杯)で12000リラ(700円ちょっとか?)で大変安い。
 夕食後、町で開かれているマーケットへでかける。蚤の市のようなものもあり見るにはおもしろかった。値段は不明だが、日本刀の鍔も3つ売っていた。みんな何か飲んだりジェラートを食べるようであったが、YNG氏とガビーノ氏と一緒に別行動。蜂蜜、瓶入りのジェリーキャンドルを購入。ガービーノ氏にファンタを頂いてホテルに帰る。
 
 
8月12日(土)パランツァセミナー最終日
 8:00、朝食。9:30稽古開始。少しビデオを撮った。12射終わり、MOR先生が7的〜12的を、私が1的〜6的までの人を最終チェック。シュパイデル氏とルイジ氏に通訳をお願いし、指導者にも立ち会ってもらって各人の今後の課題をカードに書いてもらった。射込み2回目の12射では終わらなかったため、3回目の12射にかけて課題を提示。今後更に上手になってほしい。
 12:45,終了し、道具を片付け、13:20昼食。昼食をすませ14:45町にでかける。シュパイデル氏、YNG氏、MTD氏と私。船着き場でチケット購入(往復12800リラ)し、15:05船出、イソラベーラの島に向かう。前にも行った砦のような島である。少し靄がかかっているが、心地よい風と眺めである。イソラベーラに上陸し、宮殿を見学。入場料金は16000リアだったろうか? 一端建築が中断していたものを建築計画を元に建築を再開して完成されたもののようだ。完全にはなっておらず、天井の細工などは絵で描かれている部分も多い。庭もたいへんきれいである。屋外に出て噴水?広場を散策。白クジャクがいる。雛もいてたいへんかわいい。曇っているが湿度が高く結構蒸し暑い。もちろん日本ほどではないが。ガーデンには竹や桜の他日本の植物も多く植えられていた。コルクのとなる木も初めてみた。樹皮をさわるとコルクの感触が明らかだ。広場を後にし、本当に狭い路地を下って土産物店をみる。イタリアのパスタ地図が印刷されたタペストリーを購入。疲れたのでレストランにはいる。といって、木陰の屋外のテーブルだが。私はカプチーノ、他の3人はアイスクリームを食べる。シュパイデル氏にごちそうになった。18:05船が出る。パランツァへ向かう。遠くの山並みと太陽の光が美しい。パランツァに着き、シュパイデル氏のリクエストにより、例の山並みをデジタルカメラにおさめる。シュパイデル氏はプリントされたものを送って欲しいようだ。YNG氏とMTD氏はホテルに帰る。私はシュパイデル氏と町の小道を散策する。途中個展の会場を訪れ見学。絵画もよいが、その建物の方にシュパイデル氏は興味があるようである。更に散策し、果物屋に寄り、シュパイデル氏はネクタリンを購入。(これは夕食のデザートにごちそうになった。)梨の瓶詰めを購入したかったが、大きく重そうなのでやめた。果物屋を出て、小さな教会に立ち寄った。閉まっていたが、シュパイデル氏はしきりに建築様式について説明してくれる。いつもの道に戻り、ホテルに向かう。ホテルに最も近い家では庭でバーベキューの始まるところだった。その家の門横にたいへん美しい見たことのないような花が咲いている。直径10cm位で白、紫、青などの混じった美しい花である。(後で、時計草とわかった。日本にもあるようだ。) この家の主人は日本に3回行ったことがあると言っていた。大変親切そうな方であった。ホテルに戻る。20:20、夕食。もうほとんどみんなかえってしまった。日本人4人とシュパイデル氏、ピーヒェルマイヤー夫妻、カルロ氏、ゲンツィーニ一家。夕食後パランツァ在住のおじさん(もちろん弓道家)がホテルに戻ってきてシャンパンをふるまってくれた。しばらく庭でくつろぎ、先に部屋へ戻る。荷造りを概ね済ませる。明日、朝食後(時間未定)ミラノ?へ向かう。ガララーテの弓道場で稽古の予定。
 
 
8月13日(日)
 7:00,起床、シャワー。8:15、朝食。今日はみんな遅いかと思ったが、すでにほとんどみんな済ませている。ロベルト夫妻もまだ帰っていなかったようだ。今日は9:00出発予定らしい。まずはミラノのホテルへ行き、それからガララーテの道場にむかう。おそらく結構多くの人が稽古に来るのであろう。ロメさんも昨日ホテルを発ったが、稽古に行くと言っていたし。部屋に戻り、最終の荷造りをする。不要な衣類など処分。
 9:00,ホテル発。ガララーテへ向かう。ガララーテのホテルに到着。カプチーノを飲む。少し早いが33号室にチェックインさせてもらい、荷物を置いてガララーテ練心館弓道場に向かう。練心館弓道場にて稽古。立派な道場である。すべてヨーロッパで調達したものである。12射引いて休憩。また、8射引いて13:00午前の部を終了。デジタル写真やデジタルビデオで道場や回りの風景を撮影。ビデオのバッテリーが十分充電されておらず、残念。ガララーテ内のレストランに食事に出かける。ムール貝とエビの入ったスパゲティー(SPAGHETTI ALLO SCOGLIO 13000リラ)を食べた。結構な量があり満腹。日曜日であまりレストランが開いてないらしく、夕食もこのレストランに来るらしい。夕食にはSPADELLATA DI GAMBERI(14000リラ)を食べてみようと思う。食後にカプチーノを1杯飲んだ。道場に帰り、15:00頃道場に帰り、16:00過ぎまで昼休み。パオロさんからお酒を頂いた。ローメさんに矢羽根チーフプレゼント。午後の稽古12射2回。パオロさんの奥さん(エマヌエルさん)がやってきた。エマヌエルさんはマッシモ氏のお姉さんか妹である。8ヶ月になるマリーネちゃんもいっしょに来た。
 セミナーのプレゼントを頂いた。開けていないので何かわからない。カルロ氏が帰るらしいのでチーフをプレゼント。ハンス氏からシャンパンをいただいた。
 ホテルに戻って少し休み、7:40、レストランへ向かう。昼と同じレストランでSPADELLATA DI GAMBERI(14000リラ)を注文。これはエビの油炒めであった。よく売っているブラックタイガーくらいのが10匹とレモンが付いている。ポテトもついている。ピザを多くがたのんでいるが、大変大きい。直径30cm以上あるかもしれない。皿からはみ出している。ピザも分けていただいたがどれもたいへんおいしい。マルコさんはCALAMARI FRITEEを注文したらしく、これはイカリングであった。赤ワインもいただいたがおいしかった。最後にカプチーノを飲んだ。マルコさんサーラさんの娘(アンジェーラ?)に千代紙をプレゼント。折鶴を一緒に折った。
 ルイジさんのポルシェに乗せていただき、パオロ氏の家へお邪魔する。たいへん大きな家である。香取線香をたくさんたいている。日本のものと同じだ。イタリアで売っているらしい。マッシモ氏の彼女が作ってくれたフルーツケーキは見た目もきれいでおいしかった。マッシモさんにはボールペンをプレゼントした。11:30、最後のパーティーを終え、歩いてホテルに帰る。YNG氏、MTD氏は明日8:15には出発するらしい。シュパイデル氏も一緒にミラノ駅まで行って電車でアーヘンまで帰るようだ。
 MOR先生と私は、明日12:45にパオロ氏に迎えに来てもらい、マルペンサ空港へ向かう。14:10発のJALで帰国予定。11時間くらいのフライト。
 
 
8月14日(月)
 3:00起床。早く目が覚め、そのままパソコンで日記の修正をしていた。4時間。7:30、一階(0階か?)朝食。YNG氏とMTD氏はもう外で出発準備が出来ているようだ。ハンス夫妻と一緒に朝食。MOR先生もいらっしゃった。カプチーノとクロワッサン朝食。シュパイデル氏も今からミラノ駅に出発する。マッシモ氏が8:15に来て、3人を乗せていった。ハンス氏にバッジをアンネッティーさんには矢羽根チーフをプレゼントした。ハンス夫妻ももう出発する。
 一旦部屋に戻り、荷造りを済ませ、9:00、散歩に出かける。本文具屋をのぞいた後、まっすぐに歩いてゆく。パン屋さん?により、パスタを購入。500g入りが1500リラ(90円位か?)。1時間でホテルに戻り、カプチーノを注文。いくらか聞くとおじさんは「インクルーディド」と言っていた。初めて知った。いつもそうなのかサービスしてくれたのか?マルコさん夫妻と子供ら2人がこれから出発するようで0階におりてきた。いろいろ話をしたが、これからルイジさんの山の家に行くらしい。ルイジさんはすでに7:30出発したようだ。ルイジさんもマルコさんもローマに住んでいるがルイジさん達とは別宅のようだ。これから今の家を売ってもう少し庭の広い家に引っ越す計画らしい。ローマの道場はガララーテのように立派ではなく、スチールで組んで出来ていて、できるだけそれを隠すように工夫しているようだ。でも7つ的がかけられるという。立派なものだ。パオロさんが、11:45頃来る予定で、それまで大変暇でそこらの雑誌もぺらぺらすべてめくった。すべて見てもやることがなくなてしまった。
 11:50、ホテルを出発。ミラノ、マルペンサ空港に向かう。警備に途中車を止められた。搭乗手続きをすませ、パオロ氏と別れの挨拶をする。「奥様に」とトンボのチーフをプレゼント。免税店でいろいろと購入。チョコレートなど小物を随分買ってしまった。ドイツマルクでもよいかと聞くとよいらしいのでDMで払った。192DMくらい購入した。他の店も見ていたら壁画の弓を描いたものプリントされたものがあったので購入。弓道研究室の置物にしよう。
 また、日本まで長い旅・・・。日本はあついだろうなあ・・・。
 
 
 
  
 
 
 
国際武道大学弓道研究室へ戻る
 

























 
 
 
 
 
 
 
 
 
inserted by FC2 system